研究課題
基盤研究(C)
昭和から平成にかけて幅広い分野で活躍した音楽家の高木東六(1904-2006)が1928年12月から1931年12月にかけて書き留めていた、パリ留学時代の自筆の日記4冊分を翻刻し、解題を行った。高木は1928年12月から1932年3月までパリに留学し、ピアノと作曲を学んだ。日記には留学生活の様子が詳細に記述されている。高木の日記を通して、当時のパリにおける日本人の音楽留学と人的交流の実相の一端を明らかにした。
音楽科教育学
2024年春,パリ・シテ大学において本研究成果を公開する機会を得た。また,2024年は高木東六生誕120年にあたり,国内外で高木への関心の高まりや再評価の試みがみられる。本研究がそれらのニーズに対して情報提供できれば幸いである。なお本研究成果は,令和6年度科学研究費助成事業研究成果公開促進費(学術図書)に採択され,『高木東六パリ音楽留学日記―1928年-1931年―』として刊行する予定である。