研究課題/領域番号 |
19K00141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
宮川 渉 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 特任准教授 (10760051)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 武満徹 / リディアン・クロマティック・コンセプト / 細川俊夫 / 音楽理論と実践 / 作曲技法 / 現代音楽 / ジャズ / 雅楽 |
研究成果の概要 |
本研究は、作曲家武満徹がリディアン・クロマティック・コンセプト(以下LCC)という主にジャズで用いられる理論をいかに応用しているのか、明らかにすることを目的とした。しかし、コロナ禍の影響で研究の方向性を大幅に見直す必要が生じ、その結果、武満作品研究に関しては、《地平線のドーリア》の分析に取り組み、そこで武満がLCCを雅楽などと関連づけて独自の形で応用していることを明らかにした。またこの研究以外に新たに細川俊夫作品研究を開始し、彼の音高システムの主要な点を解明することができた。
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自由記述の分野 |
美学および芸術論関連 / 芸術一般
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
武満徹と細川俊夫は日本の現代音楽を代表する重要な作曲家とみなされており、国内外を問わず、研究が進められてきた。そこで本研究は、彼らの作曲技法において、これまで明らかになっていなかった点を解明することに努めた結果、一定の成果が得られたと考えている。またリディアン・クロマティック・コンセプトというジャズの理論を武満徹という現代音楽の日本人作曲家がいかに応用したかという問いは、横断的かつインターカルチュラルな研究課題で、今日取り組む価値があるものと思われる。そのため本研究の成果は明確な学術的意義があると判断している。
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