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2022 年度 実施状況報告書

ヨーロッパ音楽劇上演の変遷と伝播:言語と地域の横断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00150
研究機関神戸大学

研究代表者

岡本 佳子  神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (90752551)

研究分担者 辻 昌宏  明治大学, 経営学部, 専任教授 (00188533)
荒又 雄介  大東文化大学, 外国語学部, 准教授 (20281446)
小石 かつら  関西学院大学, 文学部, 教授 (00636780)
大河内 文恵  東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (20463953)
平野 恵美子  中京大学, 教養教育研究院, 特定任用教授 (30648655)
坂部 裕美子  公益財団法人統計情報研究開発センター, その他部局等, 研究員 (50435822)
神竹 喜重子  東京藝術大学, 大学院音楽研究科, 研究員 (70786087)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード劇場 / 音楽劇 / オペラ / アーカイブ / 音楽 / 演劇
研究実績の概要

今年度は引き続き各自の個人研究を進めていくのに並行して、定期的にオンラインによる会合を持った(幹事会8回、全体による研究会11回)。そしてこれまで収集したデータや、研究期間にて一部実施ができたフィールドワークの成果をもとに、ヨーロッパの歌劇場における興業情報の収集・整理作業から得られた課題やその解決方法の考察について、共著の論文を執筆した。年度内の発表には至らなかったものの、本課題の研究参加者の専門分野では共著による論文執筆例があまり多くなく、その意味でも全員参画による8名共著の執筆は方法的にも挑戦した意義の高い試みとなった。
個人研究の例としては、ウィーン宮廷歌劇場でのマーラーによる活動の実態、グルックやリストといった特定の作曲家による作品上演の地域ごとの比較や傾向、ロシアやイタリアの歌劇場の運営方針や上演作品の変遷、公演毎の売上など、様々な分野で劇場研究にアプローチしている。
また、本課題は新型コロナウイルス感染症の影響による進捗の遅れを考慮し、来年度へと研究期間を再延長をすることとした。それを受けて最終年度となる次年度に向け、共著による論文集を成果として出版することについて、それぞれの論文内容や構成・目次など具体的な議論を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は研究推進体制の見直しを行い、研究会前に幹事会を開催する体制としたことによってコミュニケーションが円滑となり、多くの研究会を開催して研究を順調に進めることができた。特に、ほとんどの参加者が経験のない共著による論文執筆を行い、投稿までこぎつけたことは大きな成果であると考える。また、最終年度である来年度に向け、最終的な成果公開のために出版準備を行ったことも順調な進展を示していると自己評価した。

今後の研究の推進方策

最終年度となる次年度は、研究成果として各参加者それぞれの論文に加えて、さらに参加者による共著の論文を収めた学術図書の出版を行う。すでに目次も出来上がっており、現在鋭意執筆中である。次年度は成果の質を高めるための研究会を今後も定期的に開催し、原稿のブラシュアップをはかるとともに、積極的に成果発信を行なっていきたい。

次年度使用額が生じた理由

本課題は本年度が最終年度としていたが、新型コロナウイルス感染症の影響による進捗の遅れを考慮し、再度延長することとした。そのため、来年度の研究成果の出版に向けてその費用の多くを使用することとなったため、このように次年度使用額が生じることとなった。データベース作成のための打ち込み謝金、研究成果公開のための出版印刷費等に充てる予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 一回性と循環 ― ホーフマンスタールの『夏の旅』が描く自然享受と芸術創造―2023

    • 著者名/発表者名
      荒又雄介
    • 雑誌名

      ワセダ・ブレッター

      巻: 30 ページ: 7-24

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ヨーロッパ歌劇場と音楽祭のコロナ禍における現状と対応戦略2023

    • 著者名/発表者名
      辻昌宏
    • 雑誌名

      明治大学人文科学研究所紀要

      巻: 90 ページ: 385-403

    • 査読あり
  • [学会発表] 《アキッレ・イン・シーロ》と祝婚オペラ2023

    • 著者名/発表者名
      辻昌宏
    • 学会等名
      18世紀オペラ研究会
  • [学会発表] Russian Premiere of ‘Elektra’ at the Mariinsky Theatre in 1913: the Common Viewpoints of Hugo von Hofmannsthal and Vsevolod Meyerhold about ‘Modernization of Greek Tragedy’2022

    • 著者名/発表者名
      Kieko Kamitake
    • 学会等名
      The 21st Quinquennial Congress of the International Musicological Society
    • 国際学会
  • [学会発表] グルック《オルフェーオとエウリディーチェ》のドイツ上演をめぐって2022

    • 著者名/発表者名
      大河内文恵
    • 学会等名
      早稲田大学オペラ/音楽研究所主催 <グルック・シンポジウム>:オペラ《オルフェーオとエウリディーチェ》とその周辺
  • [学会発表] 劇団公演の経年データ分析の試み2022

    • 著者名/発表者名
      米屋尚子・坂部裕美子
    • 学会等名
      文化経済学会<日本> 2022年度研究大会
  • [図書] 「一九世紀後半の古儀式派資本家による芸術メセナ」伊賀上菜穂・阪本秀昭編『ロシア正教古儀式派と国家──権力への対抗と共生──』所収2023

    • 著者名/発表者名
      神竹喜重子
    • 総ページ数
      41
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2023-12-25  

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