研究成果の学術的意義;①倭館の考古学調査報告の完成、②①により記録でのみ知られていた倭館における対馬人の暮らしを明らかとしたこと、③対馬ー倭館ー漢陽(現在・ソウル)と連なる日本陶磁の流通を解明したこと、④③において訳官の役割と重要性を指摘したこと、⑤朝鮮時代の青花は③により流入した日本陶磁の影響のみならず、朝鮮王朝の嗜好や清朝磁器の影響など複合的な背景を持つこと、⑥倭館での陶磁器生産が地方窯にも影響を及ぼしたこと。研究の社会的意義:倭館を経由して大量な日本の文物が朝鮮王朝に流入していることを証明し、韓国の有力紙である『東亜日報』からの取材を受けるなど、市民にも知識を還元することができた。
|