研究課題/領域番号 |
19K00174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 文星芸術大学 |
研究代表者 |
田中 久美子 文星芸術大学, 美術学部, 教授(移行) (70222114)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | フォンテーヌブロー派 / フランソワ一世 / ジャン・クルーエ / ノエル・ベルマール / ジャン・クーザン |
研究成果の概要 |
フォンテーヌブロー派における北方絵画の影響について」の研究にあたって、以下の三つの観点から研究をおこなった。1)フォンテーヌブロー派の半身肖像画の成立への北方絵画の関与、2)パリで活躍した北方画家たちの調査・研究、3)ジャン・クーザンのパリにおける初期の活動と北方絵画の関係である。 フォンテーヌブロー派の生成には従来強調されるイタリア絵画はもちろんのこと、北方絵画も大きな影響を及ぼしいる状況を具体的に浮き彫りにすることができた。最終年度には報告書『フォンテーヌブロー派における北方絵画の影響について』を刊行した。
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自由記述の分野 |
美術史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フォンテーヌブロー派は「イタリアとフランドルの美術の坩堝」と形容されるものの、イタリアの関与については多くの研究がなされているにもかかわらず、北方の果たした役割は具体性を欠き、不明な点が多い。本研究は、第一次フォンテーヌブロー派における北方絵画の影響に焦点を当て、その受容の在り方や第一次フォンテーヌブロー派の形成に果たした役割を具体的に検証するものである。また、北方絵画とイタリア絵画が融合され、フランス独自の芸術が生成されていった過程が多様な局面から浮かび上がってきた。
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