研究実績の概要 |
本研究の1年目にあたる2019年度においては、中国陶磁、東洋陶磁、発掘史、東西交流、ジャポニスムに関する基礎的な文献調査を行い、今年度は以下の論文を発表した。 ‘Koyama Fujio’s view of modern Japanese ceramics and his role in the creation of “Living National Treasure,”’Ceramics and Modernity in Japan, Edited by Meghen Jones and Louise Allison Cort, Routledge, October 2019, pp. 189-207. ISBN 9780367143305. 「工芸のジャポニスムの展開:連続するジャポニスムとアール・ヌーヴォー」『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ:ブダペスト国立工芸美術館名品展』アートインプレッション、2020年3月、28-39頁。 「ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ:日本を夢見たヨーロッパ工芸」『陶説』第803号、2020年3月、54-71頁。 「褐色タイルのモダン東京:東洋趣味と工芸的なもの」『美術フォーラム21』第40号、2019年11月30日、115‐120頁。 なお、当初の計画では、1年目には、北海道江別市の資料館に収蔵されている小森忍のアーカイブを調査し、その後、中国での調査を進める予定だった。ところが、冬期休業中にはコロナウイルスの問題が発生したため、北海道と中国の出張を取りやめた。コロナウイルスの終息がみえないため、当面は、文献資料の調査を中心に進めつつ、終息を待ちたい。
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