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2021 年度 実施状況報告書

20世紀前半の日本人陶磁学者による東アジアの古窯址の探索に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00180
研究機関武蔵野美術大学

研究代表者

木田 拓也  武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (40300694)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード中国陶磁 / 窯址発掘 / 陶磁史
研究実績の概要

前年から引き続き、日本人による陶磁史研究史に関係する資料をたどり、発掘にかかわる事項を追跡した。
もっとも、いまだ本研究をひとつの論考としてまとめるには至っていないものの、全体を見通すうえでの手がかりについても考えるようになった。そもそもなぜ昭和戦前期にこうした発掘があいついで行われたのか、その動機は何だったのか、時代的な背景はどうか、流通という可能性もあるのか、などといったことについても検討していかなければならないと考えるようになり、これまでとはやや視点を変えて、調査時期の流通に関する資料を探索するなどして、可能性を探った。
これまでの調査をふまえて、いくらかその成果を反映し、以下の小論や口頭発表を行った。
口頭発表としては、「日本工芸とナショナル・アイデンティティ:1930年代の工芸家」(コロキウムASIA1930、東南アジアの美術とナショナル・アイデンティティ研究会、2022年3月26日)をおこなった。論文として、「工芸史から紐解く『南蛮焼』」『淡交』第75巻第8号(2021年8月)、「近代陶芸 陶芸家たちの古典復興」『陶説』第815号(2021年4月)を書いた。
もっともこれまでの調査は、断片的で、分断されているので、その全体的な様相をまとめていくということもそろそろ考えていかないといけないと思う。これまでさまざまな社会状況によって移動が制限され、停滞しているが、できることをできる範囲でやることで、成果に結び付けていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍の影響により、調査ができなかった。

今後の研究の推進方策

コロナワクチンも普及し、少しづつ解除へと向かっているように思われる。移動はともかく、訪問しての資料調査については、どの程度受け入れてもらえるか、不明だが、本研究計画については、3年計画(2019年度から2021年度)を一年延長することを認めていただいたので、今後の状況をうかがいながら、無理のないように進めていきたい。これまでの調査のまとめに向かっていきたい。

次年度使用額が生じた理由

いまだ国外、および国内での調査出張が行えていないため、調査旅費として使用する予定。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 工芸史から紐解く「南蛮焼」2021

    • 著者名/発表者名
      木田拓也
    • 雑誌名

      淡交

      巻: 936 ページ: 21,27

  • [雑誌論文] 陶芸家たちの古典復興2021

    • 著者名/発表者名
      木田拓也
    • 雑誌名

      『陶説』

      巻: 815 ページ: 24,32

  • [学会発表] 日本工芸とナショナル・アイデンティティ:1930年代の工芸家2022

    • 著者名/発表者名
      木田拓也
    • 学会等名
      東南アジアの美術とナショナル・アイデンティティ研究会

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公開日: 2022-12-28  

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