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2023 年度 研究成果報告書

則天武后期の仏教美術に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K00183
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01060:美術史関連
研究機関佛教大学

研究代表者

大西 磨希子  佛教大学, 仏教学部, 教授 (00413930)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード則天武后 / 武則天 / 大雲経疏 / 棺槨形舎利容器 / 金棺銀槨 / 法門寺真身舎利 / 敦煌壁画 / 弥勒下生変
研究成果の概要

本研究課題では、『大雲経疏』と涅槃変相図の調査研究を二つの柱として計画していた。そのうち涅槃変相図については、中国での現地調査が継続できない状況に置かれたため頓挫したが、一方の『大雲経疏』については、大英図書館において敦煌写本S.2658とS.6502を実見調査し、とくに明堂と嵩山封禅の記事に着眼した研究成果をまとめることができた。また、当初の計画には入れていなかった則天武后と棺槨形舎利容器との関係に関して、儀鳳年間に参与した舎利頒布事業も含めて検討し、複数の新知見を得ることができた。

自由記述の分野

仏教美術

研究成果の学術的意義や社会的意義

則天武后が登極にあたって仏教を利用したことは、あまりにも有名である。しかしながら、彼女が仏教美術や仏教文化に与えた影響については、意外にもほとんど明らかにされてこなかった。それに対し、本研究では則天武后の統治が確かに仏教美術や仏教文化に大きな変化をもたらしていたことを、棺槨形舎利容器の創始と普及、弥勒下生変の確立において明確に指摘することができた。また、『大雲経疏』に儒教や道教に関わる記事が多分に含まれることの意味についても検討し、則天武后にとって仏教や、儒教、道教がどのように位置づけられるのかを、具体的に明らかにすることができた。

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公開日: 2025-01-30  

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