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2020 年度 実施状況報告書

ユダヤ美術の生成・発展をめぐる研究――移動・越境する共同体の視覚文化――

研究課題

研究課題/領域番号 19K00199
研究機関立教大学

研究代表者

加藤 磨珠枝  立教大学, 文学部, 教授 (40422521)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードユダヤ教美術 / シナゴーグ / キリスト教美術 / 古代末期
研究実績の概要

本年度は新型コロナ感染拡大のため、当初予定していたアメリカでの調査研究(イェール大学美術ギャラリー、ニューヨークのユダヤ博物館他)およびイスラエルでのシナゴーグ遺跡(ベト・アルファ、セフォリス、フコック、ハマット・ティベリア等)現地調査、ローマでの文献調査を断念した。その代わりに研究者個人の研究室にて、これまで入手した関連文献の精読、分析を集中的に行い、国内での研究書出版にむけて準備を進めた。その成果の一部は、2020年11月に開催された地中海学会全国大会第44回シンポジウム「地中海都市の重層性」において発表した。
その他、海外の研究機関が主催するオンライン・シンポジウムに出席し、海外研究者との意見交換、研究の最前線の理解に務めた。具体的には、ニューヨークのユダヤ博物館主催、ユダヤ人歴史センター(Center for Jewish History)共催のウェビナー研究会 Exhibiting the Jews: Museum Exhibition and the Interpretation of Jewish History(2020年7月27日13時[現地時間]~)およびルーヴェン・カトリック大学神学・宗教学部主催のシンポジウムNEW JERUSALEM: CONCEPTIONS OF REVELATION’S HOLY CITY IN LATE ANTIQUE CHRISTIANITY(2020年9月30日10時[現地時間]~)である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

世界的な規模での新型コロナ感染拡大にともない、研究者自身の移動制限、各研究機関の閉鎖など異例の事態となり、調査計画の大幅な変更を余儀なくされたことが研究計画の遅れを生じさせた第一の理由として挙げられる。さらに文献入手に携わる書店や運搬業者にまで混乱が及び、あらゆることに通常以上の時間を要していることも一因である。

今後の研究の推進方策

現時点で社会生活がいつ正常化するか予測することは不可能であるため、まず、現状で実施可能なことと不可能なことを精査し、できる範囲で研究課題を推進していく予定である。本研究計画ではイスラエルにおけるシナゴーグ遺跡調査など、海外研究調査が重要な核のひとつであったがそれらはひとまず保留とし、研究者自身が書斎のなかで遂行できる文献精読、分析、論文執筆の準備を進めることとする。
その他にはオンラインでの関連シンポジウムなどに積極的に参加し、海外研究者たちと研究成果の情報交換を行うことも心がける。

次年度使用額が生じた理由

世界的な新型コロナ感染拡大のため、当初予定していた海外研究調査が実施できなかったため、旅費の使用額に大きな変更が生じた。今後の使用計画については、社会の状況次第で柔軟な対応策を考えるが、現状では文献資料収集を中心に行い、画像データの保存、整理に必要な外付けハードディスク等を適宜購入する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 永遠の都ローマ――カピトリヌスの丘に立ちて(要旨)2021

    • 著者名/発表者名
      加藤磨珠枝
    • 雑誌名

      地中海学会研究

      巻: 44 ページ: 122-123

  • [学会発表] 永遠の都ローマ――カピトリヌスの丘に立ちて2020

    • 著者名/発表者名
      加藤磨珠枝
    • 学会等名
      地中海学会

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公開日: 2021-12-27  

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