本研究では、近年新発見が相次いでいるイスラエルのガリラヤ湖周辺のシナゴーグ遺跡群のモザイク装飾およびローマ近郊に残るユダヤ教関連遺跡、出土品を主な研究対象とし、それらの現地調査、図版データの収集にもとづいて、古代末期から中世におけるユダヤ教美術の生成と発展の過程に新たな光を投じた。そこでは、同時代のキリスト教美術をはじめとする諸宗教美術との密接な関係についても解き明かされた。 具体的な成果として、雑誌論文および関連書評など(7件)、学会発表9件(うち2件は国際研究会)、図書(5件),国際研究集会(1件)としてすでに発表され、現在は単行図書を執筆中である。
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