研究課題/領域番号 |
19K00203
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
平井 章一 関西大学, 文学部, 教授 (30640255)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アンフォルメル / 抽象表現主義 / 具体美術協会 / 美術運動 / 戦後美術 |
研究実績の概要 |
本年度は、これまでコロナ禍で実施できなかった「アンフォルメル」関係者への公開でのインタビュー(対談)や、海外での資料調査、インタビューを中心的課題にしていたが、4月末から9月末にかけての緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令、年明け早々からの新型コロナウィルス感染拡大の第6波の到来により、断念せざるを得なかった。 一時的に感染拡大が下火になった11月8日に、ようやく東京の国立新美術館ライブラリーに赴いてアンフォルメルに関する文献収集を行うことができたが、最終年度に予定していた総括としてのシンポジウムは、計画通りに調査研究が進んでいないことから、研究期間の1年延長を申請したうえで次年度に持ち越すこととした。 資料の収集や読解、日本人画家による「アンフォルメル」関連作品の所在調査は引き続き行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
一昨年度末に予定していたイタリア、ミラノでの資料調査と関係者へのインタビュー、昨年度に予定していたフランス、パリでの同様の調査ともに新型コロナウィルス感染の世界的な拡大と渡航禁止により行えず、本年度はその遅れを取り戻すべく渡航の機会を伺ったが、実施できなかった。 国内でのインタビューや資料・作品の調査も、インタビュー対象者がいずれも高齢で感染に特に注意が必要なことや、2度に渡る緊急事態宣言の発令と勤務校の出張制限により、進められなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間の1年延長が認められたことや、コロナ禍の収束にともないヨーロッパ各国の入国規制が緩和されたことから、次年度こそできうる限りの実地調査を行いたい。 そのうえで、最終年度の総括としてシンポジウムを開催し報告書を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019~21年度に予定していた国内外での資料調査やインタビューが、新型コロナウィルス感染の拡大と勤務校の出張制限により不可能になったため。これらについては次年度に昨年度、今年度の計画分とあわせて実施することとする。
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