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2023 年度 実施状況報告書

メキシコ発見-日本人美術家たちのメキシコ体験の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00228
研究機関日本大学

研究代表者

奥村 祐子 (笹井祐子)  日本大学, 芸術学部, 教授 (70328772)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワードメキシコ / メキシコ美術 / メキシコ体験 / 岡本太郎 / 利根山光人 / 深沢幸雄 / 竹田鎮三郎 / 北川民次
研究実績の概要

メキシコ、日本両国の国際的発展につれて、交流はより親密度を加え、芸術面において個人によるメキシコ体験、メキシコ発見も増加しているといえる。その中において、今回は南アルプス市美術館の館長 向山富士雄氏と岡本太郎美術館の元学芸員 仲野泰生氏にインタビューを行った。
1.メキシコ体験、メキシコ発見を芸術面において、岡本太郎、深沢幸雄、竹田鎮三郎がメキシコに何を見出し、どういう表現を獲得してきたか。2.メキシコ美術から受けた影響と現在の日本美術に及ぼしている影響ついて
岡本太郎美術館の元学芸員 仲野泰生氏には、①18年前に岡本太郎とメキシコ展を開催したきっかけやエピソード②岡本太郎の『明日の神話』メキシコ制作と『太陽の塔』日本制作行ったり来たり制作エピソード④シケイロスと岡本太郎③竹田鎮三郎展企画について、学芸員と作家(自身も制作を行う)視点からのインタビューを行うことが出来た。南アルプス市美術館の館長 向山富士雄氏には、① 深沢幸雄企画展②竹田鎮三郎との出会い③山梨関連の作家④学芸員として山梨県立美術館時代と館長として南アルプス市美術館時代の作家との関わりについて、インタビューを行う事が出来た。
岡本太郎、深沢幸雄に関しては、日本における芸術活動において、メキシコの影響が、色濃く作品に反映されたといえる。竹田鎮三郎においては、日本人でありながらメキシコに住み、メキシコ文化に魅了され、芸術活動や大学で教鞭を行なっている。北川民次の影響が大きいといえる。
メキシコシティーでは、岡本太郎及び深沢幸雄追体験、タスコでは北川民次追体験、トルーカでは岡本太郎及び利根山光人追体験、サンクリストバルとパレンケでは利根山光人及び吉田穂高追体験を行うために、メキシコへ追体験を行うために渡墨した。メキシコの文化や風土、光などの影響が、日本人作家に多くの影響を与えていると実感した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症における行動範囲の制限により、調査などが不十分であったが、制限も緩和された中で、メキシコで岡本太郎、深沢幸雄、北川民次、利根山光人、吉田穂高の追体験を行った。主な訪問地は、メキシコシティー、タスコ、トルーカ、サンクリストバルとパレンケであった。メキシコの文化や風土、光などの影響が、日本人作家に多くの影響を与えている事を、まとめるために時間が掛かっている。

今後の研究の推進方策

2023年度は、メキシコ及び日本において、新型コロナウイルス感染症が緩和された為、調査を行うことが出来た。特に、メキシコでの日本人作家(岡本太郎、深沢幸雄、北川民次、利根山光人、吉田穂高)の追体験が出来た。
岡本太郎美術館元学芸員 仲野泰生氏、南アルプス市美術館 館長 向山富士雄氏、竹田鎮三郎氏、埼玉県立近代美術館 学芸員 平野到氏の4本のインタビューをインタビュー者との校正のやり取りが遅れている。
2024年度は、インタビューや調査結果をまとめて印刷物の発行を行う予定。そして、メキシコでの追体験をもとに、展示発表を行う予定。

次年度使用額が生じた理由

2023年度は、岡本太郎美術館元学芸員 仲野泰生氏、南アルプス市美術館 館長 向山富士雄氏、竹田鎮三郎氏、埼玉県立近代美術館 学芸員 平野到氏の4本のインタビューを行った校正が、インタビュー者とスムーズに行う事が出来ず、インタビューを含めた印刷物を行う事が出来なかった事と、日本人作家(岡本太郎、深沢幸雄、北川民次、利根山光人、吉田穂高)のメキシコでの追体験をもとに展示発表を行う予定であったが、場所の確保や準備等が出来なかった。2024年度は、2023年度に遅れが生じている研究を行う為、やむをえず次年度に繰越金額が生じた。繰越金は2024年度展示発表の為、パネルや紙、絵具等の消耗品に使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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