研究課題/領域番号 |
19K00253
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
廣瀬 剛 大分大学, 教育学部, 教授 (10381021)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 絵本制作 / 造形教育 / 教材開発 |
研究実績の概要 |
本研究では、絵本制作のために開発した造形プログラムを試行するため、次の4つの施設で造形ワークショップを開催した。それぞれのプログラムに制作想定時間を設定し、その時間で完成するかを検証した。その結果、個人差はあるものの、おおむね想定した時間で完結した子どもが多く、3)の会場で取ったアンケートでも、制作時間については13組中11組の保護者、職員から適切であると回答があった(うち2組は短いと回答) 1)「ビックリからくり絵本をつくろう」制作想定時間90~120分/日時:10月12日(土)10:00~17:00・13日(日)10:00~16:00/場所:大分市コンパルホール3階/対象:小学生以上/主催:大分市・OITAものづくり展実行委員会/参加人数:2日間計50名 2)「折りたたみカードえほんをつくろう!」制作想定時間30分/日時:10月26日(土)10:00~14:00/場所:中津総合ケアセンターいずみの園/対象:不問(幼児の場合は保護者同伴)/主催:中津総合ケアセンターいずみの園/参加人数:約100名 3)「絵本作りで広がる子どもの世界」(講演およびワークショップ)/制作想定時間60分/日時:11月16日(土)9:00~11:00/場所:コスモスこども園2階ホール/対象:幼児とその保護者・園職員/主催:コスモスこども園/参加人数:30名 4)「わくわく飛び出す絵本をつくろう!」制作想定時間30分/日時:12月1日(日)10:00~14:00/場所:福祉の里センターサマリア館/対象:不問(幼児の場合は保護者同伴)/主催:いずみの園かきぜサポートセンター/参加人数:13名
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度実践した造形ワークショップにおいて、いままで代表者が開発した絵本の造形プログラムを改良したもの、および新規に開発した内容を計4件実践し、おおむね想定した時間での制作がなされていた。また、当初は想定していなかった幼児を対象とした絵本のワークショップについて需要があったため、2020年度は、より幅広い年齢層に向けた開発を行う。その場合、保護者が子どもの制作の場に立ち会うことが考えられるため、保護者に向けた子どもの造形活動の在り方にについてのレクチャーが必要になると思われる。 開発した絵本のプログラムを公開するためのWebページの作成は2020年度からの取り組みとなり、やや進行が遅れているため対面型のワークショップと同時進行で進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、地域での造形ワークショップを行い、制作想定時間を踏まえた内容を実践、検証する。 ただし、感染症の感染拡大防止の観点から、対面型ワークショップの実践時期の遅延、または削減される可能性もあるため、Web等を活用した展開や、当初の計画にあるホームページ等の作成に重点を置くなど、遠隔での情報発信を先行させたり、Web上で創作ができる新たな展開を試行したりすることも考えられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
端数が生じたため翌年度と合わせて使用いたします。
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