研究課題
基盤研究(C)
本研究では、教育現場や地域で活用される、絵本を題材にした造形プログラムの開発を実施し、制作時間に配慮した絵本の作りかたをインターネットで公開した。教材の開発にあたり、子どもたちや学生に向けて計13件の実践を行い、教材の内容を精査した。そのうち4件の造形プログラムのプロセスを映像で記録し、インターネットで公開した。このうち1件の動画の再生回数が5ヶ月間で6000回を超える反響があった。このことからも、教材が広く活用されることが期待される。
グラフィックデザイン,造形教育
子どもの発想力,創造力を高めるための造形素材として挙げられる「絵本作り」は,小中学校の「図画工作」「美術」の授業や地域の造形活動では,長時間かけて制作するイメージがあるため,時間が限られる現場では実際に取り組みにくい状況にある。しかし,作画だけでなく物語性のある表現を伴う絵本作りは,豊かな発想力,創造力を育成する教材として適している。本研究は、短時間で作ることができる絵本や、長時間かけて取り組める絵本の作りかたなどを公開することで、創造性豊かな感性を育むことにつながるものと考える。