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2023 年度 研究成果報告書

カルチュラル・アサイラムー中国インディペンデント・ドキュメンタリーの位相空間

研究課題

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研究課題/領域番号 19K00259
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01070:芸術実践論関連
研究機関神奈川大学

研究代表者

秋山 珠子  神奈川大学, 外国語学部, 准教授 (80422385)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード中国 / 映画 / ドキュメンタリー / インディペンデント映画 / 中国映画 / アジア映画 / ディアスポラ / アサイラム
研究成果の概要

本研究の目的は、中国インディペンデント・ドキュメンタリーを対象に、「カルチュラル・アサイラム」という新たな枠組みを導入することによって、イリベラルな社会における非公式文化生産のダイナミズムを解明することである。当初研究の重点は、映画産業促進法施行(2017年-)に代表される、国家による規制強化とアサイラム収縮の実態把握に置かれていたが、予期せぬパンデミックの中、オンラインや日本国内での調査に比重を置き、アサイラムの他領域への移行、中国国外への離散の状況、中国国内でのオンライン・プラットホームの形成、日本との交接が果たした機能など、複合するアサイラムの生存戦略の諸相を明らかにすることができた。

自由記述の分野

地域研究(中国)、カルチュラル・スタディーズ、芸術一般、芸術実践論、映像翻訳

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、中国インディペンデント・ドキュメンタリーの形成と変遷を詳細に分析し、「カルチュラル・アサイラム」という新たな概念を提示することにより、非公式文化がいかにして公的文化と共存し、時に衝突しながらも存続してきたかを究明した点にある。特に、電影産業促進法施行後における独立映画制作者たちの生存戦略の分析を通し、非公式文化の動態に関する新たな知見を提供し得た。
社会的意義としては、本研究が日本国内における中国インディペンデント映画の上映機会とディスカッションの場を創出したことで、現代における芸術表現の可能性を広げ、国際的・領域横断的な文化交流を促進したことが挙げられる。

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公開日: 2025-01-30  

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