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2020 年度 実施状況報告書

戦争と革命の20世紀を生きた表現者たち―左派社会運動と文学運動の交錯

研究課題

研究課題/領域番号 19K00320
研究機関神戸大学

研究代表者

黒川 伊織  神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (50611638)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード文化運動 / 社会運動
研究実績の概要

2020年度は、コロナのため聞き取りや資料調査を実施することができなかったため、これまで収集してきた資料の整理に努めるとともに、オンラインでの研究報告を行うことに重点を置いて研究を進めた。
具体的には、①神戸のプロレタリア文化運動・戦後文化運動資料の整理(所有権移転済み)、②大阪の戦後文化運動資料の整理を進め、2021年度に実施する資料修復の準備を行なった。
研究成果としては、著書『戦争・革命の東アジアと日本のコミュニスト』(有志舎)を刊行した。この刊行と関係して、①中野重治の戦後の文学・言論活動についての報告を行なった(日本社会文学会オンライン例会、2021年1月開催)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

聞き取り対象者のほとんどが高齢であり、コロナ感染の恐れから接触を差し控えたため、収集した資料を裏付ける聞き取りを得ることができていない。

今後の研究の推進方策

聞き取り対象者の家族や施設職員の協力を得て、オンラインでの聞き取りを実施することで、滞っている聞き取りを早急に進めていく。

次年度使用額が生じた理由

コロナのため、聞き取り調査や資料収集を伴う出張を行うことができなかったうえ、学会や研究会もオンライン開催に変更され、旅費の支出がなかった。また、家族に要介護高齢者がいることから、府外への外出も自粛していたし、大学等の閉鎖によりアルバイトを雇用することもできなかった。
今年度も旅費の支出は少ないと予想されることから、資料修復や整理アルバイトを、コロナ禍のなかで感染防止対策を十分に行なったうえで効率的に雇用することを計画している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 社会運動/社会運動史研究の120年2020

    • 著者名/発表者名
      黒川伊織
    • 雑誌名

      大原社会問題研究所雑誌

      巻: 741 ページ: 1-7

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 渡部徹の歴史学 関西・社会運動史研究史序説2020

    • 著者名/発表者名
      黒川伊織
    • 雑誌名

      大原社会問題研究所雑誌

      巻: 741 ページ: 24-39

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 「雨の降る品川駅」の同時代史2021

    • 著者名/発表者名
      黒川伊織
    • 学会等名
      日本社会文学会
    • 招待講演
  • [図書] 戦争・革命の東アジアと日本のコミュニスト―1920~70年2020

    • 著者名/発表者名
      黒川伊織
    • 総ページ数
      370
    • 出版者
      有志舎
    • ISBN
      978-4-908672-43-9

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公開日: 2021-12-27  

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