研究課題/領域番号 |
19K00331
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
高松 寿夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40287933)
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研究分担者 |
土佐 朋子 佛教大学, 文学部, 准教授 (00390427)
井實 充史 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (20277776)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 懐風藻 / 文筆活動 / 日本漢文 |
研究実績の概要 |
懐風藻の注釈を完成させるべく、研究会をほぼ1箇月に1回ずつ、計12回開催した。 詩番号で20、30、56、71、74、79、80、86、93、99、102~105、110、番外1、番外2、115~120、番外3の各詩について、あらかじめ提出された注釈原稿を検討した。2015年以来継続してきた研究会の積み重ねの結果、これで漢詩については、ひととおりの検討を終えたことになる。研究会メンバーには、担当の詩の注釈原稿について、研究会での報告時の他の会員との質疑や、その後の検討の成果も踏まえた推敲原稿を提出してもらうことになっている。 引き続き10月からは、散文(序文、詩序、伝)の検討に入った。漢詩の検討と同様に、事前に担当者が注釈原稿を示し、研究会当日にメンバー全員で検討した。10月から3月まで6回開催し、懐風藻序、大津皇子伝、94番詩序、104番詩序、道慈伝、葛野王伝を検討した。これらの注釈原稿も、研究会における議論やその後の検討を踏まえて改稿を加えて行くことになる。 また、注釈原稿を作成する過程で得た新見については、分担者その他の研究会メンバーは、随時、論文や学会発表による成果の公表も行った。 関連図書(研究書、注釈書など)は、新刊書については随時なるべく購入し、関連学会への参加にも積極的に取り組み、最新の学説の吸収に努めた。関連典籍の文献調査、詩文に出て来る故地への実地踏査なども試み、注釈の充実を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りに研究会を開催し、当初の予定どおりに注釈作業が進行している。研究会での検討結果を反映させた注釈原稿の推敲も、全体としては順調に進んでいるが、一部、改稿に時間がかかっている箇所もある。
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今後の研究の推進方策 |
このまま予定通りに進めることで、研究計画は順調に進められるはずであるが、感染症の流行に伴い新年度から研究会が予定通り進められない可能性があり、その点への対応が必要になる可能性が高い。
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