九条家旧蔵本の博捜調査を行った。九条家旧蔵本は、各所蔵機関にある程度まとまって分蔵されている。それらの実態調査を行うとともに、目録売立その他により売却されたものは、散佚・散在しており、それらを出来うる限り発見し、情報を収集した。 今回、新たに九条家旧蔵であることが判明した典籍があり、それらのいくつかを鶴見大学図書館に収蔵した。今後は、散在する九条家旧蔵本の情報収集を継続するとともに、個々の伝本の書承および収蔵の伝来関係を調査することで、九条家蔵書の形成と分散流伝の様相を明らかにする作業を継続する必要があることを確認した。
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