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2019 年度 実施状況報告書

歌書を中心とした江戸時代の絵本と絵入本に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00340
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

神作 研一  国文学研究資料館, 研究部, 教授 (30267893)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード和歌絵本 / 歌書刊本 / 絵本 / 絵入本
研究実績の概要

本研究は、いわゆる「歌書」を対象として、江戸時代に刊行された絵本と絵入本の総体を把握し、その刊行史の消長や絵師ごとの特質、さらには出版書肆との関係性などを多角的に分析し、解明しようとするもの。既にこれまでに高度な達成を見せてきた江戸の絵本研究に、今般新たに歌書の領域をカバーすることを目指している。
研究実績として、4種に分けて記す。
まず「研究論文」。「Transition of Kasho Focusing on the Early Edo Period」(『国文学研究資料館紀要(文学研究篇)』46号、2020年3月)は、江戸前期における歌書の変遷について英文で綴ったものである。続いて国際学会における研究発表。「絵入歌書刊本の展開―江戸前期を中心に―」は、EAJS筑波大学2019におけるパネル「17世紀の絵巻と絵入本」の一部である。次は「展示」。展示リーフレット『本のかたち 本のこころ』(神作研一ほか編、2019年10月)は、国文学研究資料館における企画展示図録。神作は粂汐里とともに「絵入り本」を担当し、コラム「〈和歌絵本〉とは何か?」をはじめ、『錦百人一首あづま織』など計6点の解題を担当した。また「新聞など一般向けに対する寄稿」として、以下の3本を挙げておく。「絵が語りかける和歌の世界」(『京都新聞』2019年10月18日付朝刊)、「立ち姿歌仙絵「異端」表現/錦百人一首あづま織」(『読売新聞』多摩版、2019年10月30日付朝刊)、「筆まかせ 色彩風情まとい/丹緑本曾我物語」(『読売新聞』多摩版、2019年12月4日付朝刊)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究成果(論文ならびに研究発表、企画展示)も一般向けの寄稿も、バランス良く進められている。

今後の研究の推進方策

当初定めた「研究計画」に沿って着実に研究を遂行する。

次年度使用額が生じた理由

2020年2~3月の国内出張を、コロナ禍のために取りやめたため。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Transition of Kasho Focusing on the Early Edo Period2020

    • 著者名/発表者名
      神作研一KANSAKU Ken-ichi
    • 雑誌名

      国文学研究資料館紀要(文学研究篇)

      巻: 46号 ページ: 左11-46

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 絵入歌書刊本の展開―江戸前期を中心に―2019

    • 著者名/発表者名
      神作研一
    • 学会等名
      EAJS筑波大学2019
    • 国際学会
  • [図書] 本のかたち 本のこころ2019

    • 著者名/発表者名
      入口敦志・落合博志・神作研一・粂汐里
    • 総ページ数
      63
    • 出版者
      国文学研究資料館

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公開日: 2021-01-27  

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