研究課題/領域番号 |
19K00365
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
武田 雅哉 北海道大学, 文学研究院, 特任教授 (40216908)
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研究分担者 |
田村 容子 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (10434359)
加部 勇一郎 立命館大学, 食マネジメント学部, 准教授 (30553044)
藤井 得弘 北海道大学, 文学研究院, 専門研究員 (80850015)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 中国文学 / 表象 / 連環画 / イコノテクスト |
研究実績の概要 |
本研究は、中国におけるイコノテクスト(画文一致)という概念に着目し、20世紀後半の印刷メディア(画報・ポスター・グラフ雑誌・連環画など)に見られる図像と文字テクストとの関連性を解明し、同時期の視覚イメージを中華図像文化史の流れの中に位置づけようと試みるものである。上述の印刷メディアは、とくに20世紀後半の中国において、民衆を教育するプロパガンダとしての役割を果たした。 令和3年度は、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、対面での研究会開催は実現できなかった。しかし、研究代表者と分担者はオンラインで連絡を取り合うことにより、第一に図像資料の整理に関する作業、第二に学術研究誌『連環画研究』第10号の編集と刊行を行なった。 雑誌編集の過程では、対面での研究会に代替する活動として、研究代表者および分担者、ゲスト執筆者の間で、オンラインによる原稿の回覧および意見交換を行ない、研究成果の完成度を高めることを目指した。具体的には、4月から6月にかけて、初稿の提出と確認、7月から8月にかけて、相互の批評とそれをふまえた修正稿の作成、9月に完成稿の提出と確認を行なった。 また、令和3年度は最終年度にあたるため、これまでの『連環画研究』の内容をデジタルデータ化し、著者・原稿索引を作成した。研究代表者の武田は、これまでの連環画および『連環画研究』に関連する活動を取りまとめ、整理し、発表した。 そのほか、研究代表者と分担者の共同編集、共同執筆により、書籍『中国文学をつまみ食い 『詩経』から『三体』まで』を刊行した。絵画、連環画、アニメーション、画報といった直接図像に関連する項目のほか、その他の文学作品、作家、文学史に関する項目においても、図像と文字テクストとの関連性に留意した編集、執筆者との意見交換を行ない、本研究の成果を反映した。
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