研究課題/領域番号 |
19K00421
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
加瀬 保子 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (70724722)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 資料精読 / 論文執筆 / 学会発表 |
研究実績の概要 |
2020年度は夏休みなどの休暇を利用して、2019年度夏までフルブライト研修で滞在していたミネソタ大学で資料収集やミネソタ大学の脳科学者との意見交換などを予定していた。しかしながら、コロナ禍のため渡米は難しいと考えたので、当該の脳科学者に大体一月に2回のペースで医学論文の精読のサポートをしてもらうことに切り換えた。結果的に多くの研究資料を読破でき、大変有意義であった。 MLA出版から出るアンソロジー_The Future of Neurodiversity_の一章を担当して、編集の意見とアドバイスに従ってreviseを行った。10月にreviseした原稿を提出したが、コロナ禍のためその後の編集に時間がかかっているようである。 年明け1月にZOOMで行われたMLAの年次大会において発表した。タイトは"Neuroscience and Trauma Studies in the Humanities"である。こちらの原稿についてはミネソタ大学の脳科学者にも目を通してもらい、用いている脳科学の知識が正確であるのか確かめてもらった。 2月、3月にはフルブライト研修時より参加しているプロジェクトチーム"Memory, Trauma, Human Rights at the Crossroads of Art and Science"のレクチャーに3度参加した。 また、次年度のMLAの年次大会のパネルセッションをオーガナイズし、申請した。タイトルは"The Neurohumanities:The Synaptic Self and Corporeal Literary Studies"でミネソタ大の脳科学者と自身を含めた4人のパネルである。結果は6月初頭に分かる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
MLAで発表した論文を年度末までに発展させAcademic Journalに送る予定であったが、2月より大学内で責任ある業務を任されたため時間をとることが難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度もコロナ禍で渡米は難しいため、引き続きミネソタ大学の脳科学者とZoomを用いて月に2回医学文献の精読を続ける。2020年度にMLAで発表した論文を今年度発展させ、アメリカのAcademic Journalに送る予定。また年度末2022年のMLAの年次大会へのパネルプロポーザルを提出した。結果は6月はじめまでにわかるのだが、発表が決まれば、こちらの発表論文の執筆に取り掛かる。出版が遅れているMLA出版からの_The Future of Neurodiversity_については編集から要請があれば原稿の校正を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により当初渡米して行う予定だった資料収集や学会参加に旅費を使用することがなかったため。また沖縄県立中部病院の医師に研究アドバイスを求める予定だったがコロナ禍によりかなわず、謝金をその分使用しなかった。2021年度の論文執筆の英文校閲代金、謝金、書籍や資料収集のために用いる予定である。
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