研究課題/領域番号 |
19K00421
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
加瀬 保子 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (70724722)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 論文精読 / 論文執筆 / 学会発表 |
研究実績の概要 |
令和3年度は、脳科学についての知識をさらに深めるため、ミネソタ大学の脳科学者に月に2度のペースでアドバイスを受けながら、医学論文を精読していった。特に、memory reconsolidationについての研究は人文系のトラウマ研究を改訂するのに有効であると考え、自身の学会発表論文で引用し用いることとした。1月に開催されたModern Language Associationの年次大会にて"The Neurohumanities: The Synaptic Self and the Corporeal Literary Studies"というパネルをオーガナイズし、当該の脳科学者もスピーカーとして参加していただいた。自身では"Ethics of Remembering: Memory Reconsolidation and Trauma"というタイトルで発表を行った。このパネルには他に脳科学に詳しい人文系研究者二人にも参加していただき、多くの参加者と意見交換を行った。 人文系のトラウマ研究の分野においては、ここ数年注目されているperpetrator traumaについての研究論文や書籍を精読し、アジア系アメリカ人作家Jessica Hagedornの作品分析に役立てた。この論文はCambdirge Scholars Publishingから出版される_Women Writing Trauma in Literature_というアンソロジーの中の一章となることが決まった。また、以前執筆したNeurodiversityについての論文はMLAからの出版される書籍の一章となるのだが、そちらの出版準備もコロナ禍のため遅れは見られるものの、進められていると編者より連絡があった。なお、前年までの研究実績報告には、この書籍のタイトルは_The Future of Neurodiversity_であると記載したが_Neurofutures_になるようである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍であること、また責任のある大学業務を任されたことで、研究の進度が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度も、ミネソタ大学の脳科学者のアドバイスを受けながら、医学論文や書籍を精読していく。また、最近2年のMLAでの脳科学と人文系トラウマ研究についての発表を発展させて、論文を執筆する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で海外出張に行けなかったため、旅費が0円となった。令和4年度に謝金や論文の英文校閲などに使用する予定である。
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