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2022 年度 研究成果報告書

戦間期における環大西洋モダニズム文学の形成

研究課題

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研究課題/領域番号 19K00423
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02030:英文学および英語圏文学関連
研究機関京都府立大学

研究代表者

出口 菜摘  京都府立大学, 文学部, 教授 (80516138)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードT. S. エリオット / 大戦間期 / プリントカルチャー / 『荒地』の受容 / 『クライテリオン』 / 『エンカウンター』
研究成果の概要

本研究成果は論文「冷戦下に広がる荒地 プリントカルチャーと詩人の役割」にまとめ、論集『四月はいちばん残酷な月 T. S. エリオット「荒地」発表100周年記念論集』(2022年、水声社)の一篇として出版した。本論文は日本におけるエリオット受容を視野に、エリオットと『荒地』の受容を、大西洋と太平洋を跨いで張り巡らされたプリントカルチャーから考察したもので、冷戦期の文芸誌『エンカウンター』に先立って、戦間期にエリオットが編集した文芸誌『クライテリオン』がモデルとしてあったことを、両誌の編集方針から明らかにした。

自由記述の分野

英米詩

研究成果の学術的意義や社会的意義

文化的ネットワークを構築する媒体として、『エンカウンター』が『クライテリオン』の編集方針に倣ったという事実は、翻って、大戦間期に形成されたエリオットの文化的戦略がいかに野心的であり、かつ有効だったかを物語るものである。コロナ禍のために、当初計画をしていた英国図書館等での資料調査を実施することが難しかったが、大戦間期に軸足を置く本研究の問題意識は、第二次世界大戦後にまで射程をのばすことのできるテーマであることを明らかにした。そして本研究の根幹となるプリントカルチャーと文化形成をベースとし、よりスケールの大きな研究成果を得ることができたと考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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