研究課題/領域番号 |
19K00427
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
末廣 幹 専修大学, 文学部, 教授 (70264570)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 王政復古期 / 演劇 / コメディ・オヴ・マナーズ / 都市空間 / 酒場 / コーヒーハウス |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、王政復古期から18世紀に上演されたコメディ・オヴ・マナーズという喜劇の一ジャンルに注目することで、このジャンルが、ロンドンのウェスト・エンドにおける特定の社交空間(劇場、パーク、ニュー・エクスチェインジのようなショッピング・モール、酒場)を舞台にすることで、その場を支配していたマナーズをどのように定式化していたのかを明らかにすることにある。 2年目になる今年度には、王政復古期から18世紀に上演されたコメディ・オヴ・マナーズに見られる酒場、コーヒーハウスやチョコレート・ハウスの表象に注目することで、これらの社交空間のマナーズの表象が、市民社会への移行に呼応した、都市空間の変貌のなかでどのような意味を帯びるかを具体的に検討した。 とくに、ウィリアム・ウィッチャーリーの『田舎女房』(1675年)、ウィリアム・コングリーヴの『世の習い』(1700年)とリチャード・ブリンズリー・シェリダンの『醜聞学校』(1777年)における飲酒やコーヒーやホット・チョコレートの喫飲が社交空間におけるマナーズにおいてどのような意味作用を行いうるかを具体的に研究した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度は、王政復古期から18世紀にかけての最新の資料を渉猟することができた。しかし、新型コロナ・ウィルスの感染拡大のために、国内外の調査旅行がまったく行えず、当初予定していた調査がまったく進んでいない。大学におけるオンライン授業実施の初年度でもあったために、その準備に予想以上に多くのに時間が奪われ、研究成果を学術論文としてまとめられていない。したがって、当初の計画よりも大幅に遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、王政復古期から18世紀に焦点を当てて行った研究の成果に基づいて、その範囲を近代以降にまで拡張していく予定である。さらには、研究成果を論文としてまとめ、日本英文学会の全国大会など国内外の学会で発表する予定である。コロナ禍のために、今後の国内及び海外の調査も現時点では見通しが立っておらず、調査の計画に変更が余儀なくされそうである。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ・ウィルスの感染拡大のために、国内外の調査旅行がまったく行えず、当初予定していた調査旅費が執行できなかったためである。 次年度には、コロナ禍が収束し次第、調査旅行を行い、旅費として使用したい。
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