研究課題/領域番号 |
19K00430
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
岩瀬 由佳 東洋大学, 社会学部, 教授 (60595411)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 移民と英語圏文学 / ウィンドラッシュ/ポストウィンドラッシュ世代 / イギリスにおけるカリブ系女性移民作家 / ファミリー・ヒストリー / ジェンダー・スタディ |
研究実績の概要 |
主にウィンドラッシュ以後のイギリスに活動拠点をもつアフロ・カリブ系女性移民作家に焦点を当て、男性中心主義的で排他的とされてきたウィンドラッシュ世代の文学観からの転換を図り、過小評価されてきたウィンドラッシュ、ポストウィンドラッシュ世代のカリブ系女性移民作家の作品を新たな視点から再評価していくことが、本研究の目的である。 2022年7月5日にオンラインで実施されたイギリスの国際学会、Society for Caribbean Studies 2022にて"The Criminals in Pauline Melville's Shape-shifter"のタイトルで学会発表を行った。また、2023年3月3日から18日の日程で、約3年ぶりにロンドンのThe British Libraryにて文献調査を実施することができた。滞在中、The Victoria & Albert Museumにて開催中のAfrican Fashion展やロンドン大学The Courtauld、BrixtonのBlack Cultural Archivesにて現地調査を行うことができたことは、今年度の大きな研究実績の一つである。この現地調査により、アフロ系カリビアンに留まらず、アフリカ系の衣装、文化、歴史、差別、コロニアリズム、ジェンダーといった諸相についても深く考察することができた。さらに、Windrush Foundation主催のオンラインセッションやThe Centre for Latin American and Caribbean Studies (CLACS)主催の Caribbean Studies Seminar等にも参加することができ、海外の研究者たちとの意見交換を通じて、知見を深めることができたと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響により、当初予定していた海外でのリサーチ活動ができない状況が続き、現地での資料の収集や分析活動が進められなかったことが大きな原因である。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の影響も世界的に沈静化してきていることから、今後、積極的に渡英し、大英図書館において文献調査を集中的に実施する必要があると考えている。該当作家の音声・映像データに関しても可能な限り入手し、研究を進めていきたい。文献収集と分析調査をさらに深め、本格的な論文執筆作業に入りたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響により、数年間、海外研究の旅費等の支出が実施できなかったため、2023年3月終了予定であった本研究課題期間を1年間延長し、課題に取り組む予定である。具体的には、2023年8月もしくは、2024年3月に再度渡英し、研究に必要な資料を収集分析する活動を現地で実施予定である。
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