研究課題/領域番号 |
19K00438
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
澤田 真一 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (30250624)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ニュージーランド文学 / マオリ文学 / キリスト教 |
研究実績の概要 |
ニュージーランド政府が外国人の受け入れを開始したため、当該年度は春季休暇期間を利用し、2023年3月15日から25日まで、ニュージーランドでの研究および最終的な資料収集を行った。概要は以下のとおりである。 1.ダニーデン (3月17日~3月20日) 15日に青森空港から出発し、シドニー空港、クライストチャーチ空港を経由して17日にダニーデンに午前7:15に到着した。その日のうちに協定校であるオタゴ大学を訪問し、日本語学科のハルコ・スチュワート先生と異文化理解と交流について、Paola Voci先生とはポストコロニアリズムについて、Hayashishita先生とは異文化と言語の関係についてお話をし、ニュージーランドのポストコロニアル文学研究について多くの示唆をいただいた。ダニ―デン滞在中は、Dunedin Public Art Gallery、University Book Shop、Paper Plus、Whitcoulls等で研究に必要な資料や書籍を収集した。 2.オークランド 20日の夜にオークランドに到着した。21日にはニュージーランド海洋博物館でキュレーターのJaqui Knowlesさん、地元で活躍する日本人芸術家Kazu Nakagawaさんとお会いして、ポストコロニアル社会の重要なテーマの一つである「移住」について意見を交換した。在日ニュージーランド大使館からの紹介で実現した対談であったため、日本での作品展示の可能性についても話し合った。オークランド滞在中は、オークランド市民図書館を中心に市内の書店やsecond hand book shopをめぐり、研究に必要な資料や書籍を収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ニュージーランド政府はアーダーン首相の指示のもと長きにわたりゼロコロナ対策を取ってきた。そのため、2022年度までは渡航しての調査の実施が困難な状況が続いたため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度はニュージーランドでの研究活動および最終的な資料収集を実施することができた。それらの資料を分析し、ニュージーランドの研究者のアドバイスを参考にして、2024年度は論文を完成させる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
ニュージーランドのコロナ対策のゆえに、2022年度まで、ニュージーランドに渡航しての調査、研究、資料収集が困難であったため。
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