本年度は2020年度以降、新型コロナ感染拡大の状況下で計画していながら実施を断念していた、渡米して米国学会における研究発表、本研究課題に関する米国大学図書館などでの研究調査活動をようやく実施することが出来た。Northeast Modern Language Association 年次大会 (2024年3月、ボストン) に参加し、研究発表 “A Comparative Investigation of Emerson's ‘God-within’and Shinran's Amida Buddha”、学会参加者との意見交換を行った。またハーヴァード大学ワイドナー、イェンチェン図書館を中心に本研究課題に関する研究調査活動を行った。また論文「エマソンの「内なる神」と親鸞の阿弥陀仏―超越と内在をめぐる比較的考察」を『グローバルマネジメント』第9巻(長野県立大学、2023年12月)に掲載した。さらに日本ソロー学会、比較思想学会全国大会に参加し、米文学・文化及び比較思想研究者との意見交換を試みた。また毎月2回開催される比較思想研究会に参加し、ドイツ神秘主義思想、比較思想関連の文献講読を行った。本研究実施の最終年度となるため、5年間の研究の総括作業に取り組んだ。
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