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2022 年度 実績報告書

『ロランの歌』の電子校訂(C/V7写本)とデータベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K00471
研究機関名古屋大学

研究代表者

小栗栖 等  名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (60283941)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード武勲詩 / 中世フランス文学 / 西洋中世 / テクスト校訂 / 校訂本 / デジタル人文学
研究実績の概要

これまでの校訂作業を含む研究活動の知見をもとに執筆した、『古フランス語入門:11世紀末から15世紀末まで』(全326ページ)を2022年6月に出版した。これは外国語で書かれた既存の文法書の翻訳や編集ではなく、ほぼ全ての例文を独自に採集して書き上げたものであり、時には従来の解釈の見直しを迫る部分もある。例文には、類書に見られないほどの詳細な語学的注釈を施したほか、既存の文法書では見られない長文テクストの解説も行った。最後に巻末には、ラテン語、古フランス語、現代フランス語、日本語の詳細な索引を付し、読者の便宜を図った。その結果、日本語で読むことができる古フランス語関連書の中で、随一の記述量を誇ることともなり、専門家から好意的な評価を得ている。
次に、2022年10月には、『Edition electronique du <Roland> d'Oxford (Projet Rollant t. 1) 』(全592頁)を刊行した。これは2013年の第一版の改訂版である。研究代表者は第一版刊行後に『ロランの歌』のパリ写本、リヨン写本、ケンブリッジ写本、ヴェネツィア7写本、シャトルー写本のテクスト校訂をおこなってきた。そして、その過程において、方法論の見直し、組版方法の改良なども進めてきた。『ロランの歌』の残る写本が、ヴェネツィア4写本のみとなった今や、「ロランプロジェクト」の刊行様式の決定版が確立されたと言っても良い。そこで、唯一刊行にこぎつけている、オックスフォード本に様式を適用したのである。なお、2023年度中には同じ様式で、『Edition electronique du <Roland>; de Cambridge (Projet Rollant t. 2) 』を敢行する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [図書] 古フランス語入門: 11世紀末から15世紀末まで2022

    • 著者名/発表者名
      小栗栖等
    • 総ページ数
      326
    • 出版者
      Amazon Independently published
    • ISBN
      9798834152064
  • [図書] Edition electronique du Roland d'Oxford : projet Rollant tome 12022

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Ogurisu
    • 総ページ数
      592
    • 出版者
      Geste Francor 2
    • ISBN
      9798353399728
  • [備考] Hruodlandus et Alda

    • URL

      http://www.eonet.ne.jp/~ogurisu/

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公開日: 2024-12-25  

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