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2023 年度 研究成果報告書

戦間・戦中期における批評家マックス・コメレルの業績と生涯

研究課題

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研究課題/領域番号 19K00476
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02040:ヨーロッパ文学関連
研究機関愛知県立大学

研究代表者

平井 守  愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (30305510)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード詩論 / 抒情詩 / 自由韻律 / 世界文学
研究成果の概要

戦間・戦中期における批評家マックス・コメレルの業績の再評価を目的にする本研究において、まず第一に、この時期のコメレルの最も重要な詩論として「抒情詩の本質について」および「自由韻律の詩と詩人の神」を取り上げ、分析を行った。第二に、学問的著作、エッセイならびに翻訳におけるコメレルの「世界文学」へのアプローチを考察し、とりわけ「閨秀詩人紫式部」および「ドン・キホーテにおける滑稽な人格化」について読解を試みた。

自由記述の分野

ヨーロッパ文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで非ユダヤ的、保守的思想・文学の潮流のなかに位置づけられていたコメレルの批評的、学問的業績に関して再評価を行った。まずコメレルの最も重要な詩論である「抒情詩の本質について」および「自由韻律の詩と詩人の神」をとりあげ、ゲオルゲ、ホフマンスタール、ハイデッガーら同時代の思潮のなかに位置づけるとともに、アガンベンによる言及の指摘やド・マンのリルケ論との比較を介して、今日的視点からその意義を明らかにした。また、学問的著作、エッセイ、翻訳などにおけるコメレルの「世界文学」への多様なアプローチを検証し、「世界文学」に対するコメレルの「読みのモード」(ダムロッシュ)を明らかにした。

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公開日: 2025-01-30  

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