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2022 年度 研究成果報告書

ドイツ文芸における「古典」概念の再検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K00492
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02040:ヨーロッパ文学関連
研究機関東京大学

研究代表者

大宮 勘一郎  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (40233267)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードドイツ文学 / 古典主義 / メディア論
研究成果の概要

本プロジェクトは、ドイツ文芸における「古典」概念の成立を、他国からの選択的影響、歴史化、自言語の「国語」的規範化という観点から捉え直す作業を逐次行った。その概括的成果は、言語の規範性に関する論文集『ノモスとしての言語』(ひつじ書房、2022年)の編纂・刊行と、そこに所収の論文「「国語」形成の一断面」である。発表論文は計7点である。また、古典主義期のドイツ文学のメディア史的再検討の試みであるフリードリヒ・キットラー『書き取りシステム1800・1900』の翻訳(共訳、2021年)と、古典主義の代表的作品たるゲーテの戯曲「タウリスのイフィゲーニエ」の翻訳(2022年)も刊行した。

自由記述の分野

近代ドイツ文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本プロジェクトは、ちょうどCoVidヴィルスの蔓延と重なり、遂行に障害を被ったが、他方、病の流行を機縁として、不易なるものすなわち「古典」を考え直す機運の社会的高まりが実感されるなかで、研究がより深まった面もある。こうした社会的要請を単なる一過性の流行現象としてではなく、社会的共同性の基礎的価値を体現するものとして、「古典」を考え直す研究となり得たと自負する。近代文学研究においては、対象となる作品テクストの多様性が目まぐるしいが、それっらを単に拡散するに任せるのではなく、求心的な役割を担い続ける規範として、古典的テクストの果たす役割には再び注目が寄せられており、これに応じた研究となった。

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公開日: 2024-01-30  

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