研究課題/領域番号 |
19K00563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 近畿大学 (2020-2022) 滋賀短期大学 (2019) |
研究代表者 |
金澤 雄介 近畿大学, 国際学部, 准教授 (70713288)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | サルデーニャ語 / ロマンス諸語 / 歴史言語学 / 使役文 / 不定詞 / 存在文 / イタリア語 / 形態統語論 |
研究成果の概要 |
本研究では、古サルデーニャ語における形態統語論にまつわる諸問題について主に以下のことを主張した:(1) 使役構文は独立した 2 つの独立した節からなる。(2) 存在文の成立について、所有文および所在文におけるクリティック (proform) の文法化が関与している。(3) ログドーロ方言の非屈折不定詞は屈折不定詞よりも古くから存在しており、屈折不定詞は接続法半過去からの形態的影響によって二次的に生じた。一方カンピダーノ方言で屈折不定詞は観察されないのは、イタリア語との接触によって接続法半過去の形態は接続法大過去にとって代わられた結果である。
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自由記述の分野 |
言語学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロマンス諸語の類型論的研究では、主要なロマンス語のみが分析対象とされることが多い。本研究ではサルデーニャ語のような少数ロマンス語に目を向けることで、ロマンス諸語の通時的研究および類型論的研究の進展に寄与できたと思われる。また、サルデーニャ語研究は国内ではまだまだ発展途上にある。本研究成果の一部を日本国内で発表することで、サルデーニャ語研究の裾野をわずかながら広げることができた点に意義がある。
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