研究課題/領域番号 |
19K00570
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
永井 崇弘 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(総合グローバル), 教授 (80313724)
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研究分担者 |
塩山 正純 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10329592)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | プロテスタント系漢訳聖書 / 非中国語圏 / インド / ラサール / マーシュマン / 語彙・文法 / 書誌 |
研究成果の概要 |
本研究課題に関連する研究成果は、図書1冊、論文10篇、口頭発表11回であり、その領域も版本、語彙、文法とラサール系漢訳聖書の訳文の全体像を理解するために必要な研究成果が網羅されている。特に研究代表者と研究分担者の共著書『ラサール訳『嘉音遵口罵口挑菩薩之語』-研究と影印・翻刻-』(2021年、株式会社あるむ)を通して、英国ロンドンのランベス・パレス図書館で発見した最早期のラサール訳本の影印・翻刻とその翻訳背景および音訳語研究の知見を社会に広く公開できたことは大きな成果である。また、本研究課題研究で電子化を行ったラサール系漢訳聖書テキストは、今後の中国語研究にとっても貴重な電子データとなる。
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自由記述の分野 |
中国語学、東アジア文化交渉学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題によって非中国語圏のインドで漢訳された最早期のプロテスタント系漢訳聖書の翻訳者や翻訳背景、ゼロからの翻訳にともなう訳語・訳文と語彙・文法の変遷・影響関係の解明を行ったことは大きな学術的意義がある。また、研究成果の論文、口頭発表による公表に加えて、図書の刊行でも最早期の漢訳聖書のテキストと関連する研究成果を公表できた意義は大きい。さらに図書のロンドンのランベス・パレス図書館への寄贈を通して、国際的に同図書館の資料と本課題の研究成果を公表できたことも重要である。 これに加えて、これまで未調査であったインドでの文献所蔵調査を行い、漢訳聖書等の所蔵状況を把握したことも学術的に貴重であると言える。
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