研究実績の概要 |
令和二年度は、以下の論文を公刊した。(1) 金水 敏 (2020) 「村上春樹と関西方言について:遠心的/求心的な移動とポリフォニー」(中村三春(監修)・曽秋桂(編集)『村上春樹における移動』pp. 23-40、淡江大学出版中心)、 (2) 金水 敏・劉翔 (2020)「中国・抗日作品のメディアミックスと日本人表象:『鶏毛信』を例に」(秦かおり・佐藤彰・岡本能里子(編集)『メディアとことば 5』[特集]政治とメディア, pp. 98-116, ひつじ書房)、 (3) 金水 敏 (2021)「ポピュラーカルチャーのことば」(『日本語学』40-1, 【特集】ポップカルチャーの日本語, pp. 4-13, 明治書院)、(4) 金水 敏 (2021)「近・現代小説の片仮名の用法一斑:村上春樹『海辺のカフカ』を中心に」(加藤茂博・岡墻裕剛(編)『日本語文字論の挑戦:表記・文字・文献を考えるための17章』、pp. 26-58、勉誠出版)。また、本研究経費によって『村上春樹翻訳調査プロジェクト報告書』(4) を刊行、大阪大学リポジトリよりオープン・アクセスで公開した。 2020年9月21日にはオンラインで「役割語研究会」を実施し、申請者(金水敏)が「キャラクターと「人格」について:主にテキストにおける」を発表した。また、2021年3月21日には、メディアとことば研究会(オンライン)において、劉翔氏と共同で「中国・抗日作品のメディアミックスと日本人表象:『鶏毛信』のさらなる発展もふまえて」を発表した。 その他、本研究費の予算により、オンラインで役割語研究会を2回開催した(2020年8月22日および2020年9月21日)。
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