研究課題/領域番号 |
19K00579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
原田 なをみ 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (10374109)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 日本手話 / 統語論 / 線形化 |
研究成果の概要 |
本研究では、音声言語と手話言語という、モダリティの異なる二種類の言語の線形化における違いを明らかにすることを目標とした。文の構造(統語構造)は 多次元的なものであるが、発音の際には構造内の構成素を線形化(一次元化) するという音声モダリティに依拠しない手話言語の場合、 統語構造の線形化において一次元化の制約がないため二つの要素の間の語順決定が義務的でないことが予測される。しかし実際は予測に反して、手話言語の手形表出の際には線形化は義務的である。既存のデータの詳細な再分析を通して線形一致の公理(Linear Correspondence Axiom)の手話言語のへの適用について新たな知見を得た。
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自由記述の分野 |
Theoretical Linguistics (syntax)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、音声言語と手話言語という、モダリティの異なる二種類の言語の線形化における違いを明らかにすることを目標とした。手話言語は音声言語と異なり、右手と左手、あるいは手形と非手指表現(頭や眉の位置など)というように文構造内の複数の要素を同時に表出することが理論的には可能である。しかし実際のデータを分析してみると、左右の手で異なる形を表出するといったケースはほとんどなく、片手で表出可能な手形でも順番をつけて1つずつ表出されることが判明した。この分析に基づき、手話言語では、線形一致の公理(Linear Correspondence Axiom)は他動性と全体性のみ関与するという提案をした。
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