本研究は,ミャオ語系諸言語の文法について,言語類型論的情報を収集・整理するとともに,それに基づいてミャオ語の文法の過去の姿を究明しようとするものである。本研究は、COVID-19の蔓延に伴う情報源とのコミュニケーションの断絶という厳しい状況にさらされながらも、蓄積してきたデータによって一定の成果を得ることができた。記述面では、関係節、目的性の接辞などについて論文を発表した。また、これまで収集したテキストをテキスト集として出版した。歴史研究においては、ACQUIRE義の動詞、TAKE義の動詞の文法化について、複数のミャオ語のデータを比較することによって研究し論文を発表した。
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