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2019 年度 実施状況報告書

中国内モンゴル自治区モリンダワ地域におけるダグル語の社会言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00608
研究機関大分大学

研究代表者

包 聯群  大分大学, 経済学部, 教授 (40455861)

研究分担者 呉人 徳司  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40302898)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードダグル語 / 危機言語 / 言語接触 / 言語変異 / 言語シフト / 混合言語 / コードスイッチング / 言語継承
研究実績の概要

(1)2019年8月に研究協力者に現地と連絡をとり、調査環境を整えてもらった。9月に中国内モンゴルモリンダワダグル族自治旗に行き、一週間程度の調整を行った。
(2)言語調査として、9月21日にまずモリンダワダグル族自治旗所在地尼爾基鎮から車で田舎のほうに行って、ダグル語が話せる高齢の話者から物語を取り、言語生活などについても観察をし、データの収集作業を行った。
(3)9月22日から9月24日までにモリンダワダグル族自治旗所在地尼爾基鎮にて高齢者からダグル語の語彙・物語などに関するデータの録音・録画を行った。
(4)周辺のメタ情報も収集した。言語生活の一環として他の地域と異なる言語景観が見られ、それを調査し分析を行った。2019年11月末に中国南京大学で行われた「第四回国家言語戦略高級フォーラム」にて招待講演を行う際、その研究結果を、「言語政策と言語経済ー言語景観(モリンダワダグル族自治県)を事例として」をテーマにして発表した。
(5)2019年10月から2019年度末までに調査で収集したデータの記述分析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

調査はおおむね進んでいる。だが、当初の予定より、やや遅れていると言える。その理由としては、コロナのパンデミックの影響で、2019年度末に予定されていた二度目の現地調査、即ち、分担者との共同調査が実現されていない。

今後の研究の推進方策

コロナの影響がなくなり次第、速やかに現地調査を実現するつもりである。一方、2019年9月の調査で得られたダグル語のデータについて分析をし、当地域におけるダグル語の実態を明らかにしていきたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

コロナのパンデミックの影響で、2019年度末に予定されていた二度目の現地調査、即ち、分担者とともに現地で行われる共同調査が実現できなかったため、未使用額が生じた。また、
コロナの影響が弱まり次第、現地調査を速やかに実現する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)

  • [国際共同研究] 中国社会科学院/南京大学/内モンゴル大学(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      中国社会科学院/南京大学/内モンゴル大学
  • [雑誌論文] 「中国における満洲語継承の実態」2019

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 雑誌名

      『東アジア社会教育研究』

      巻: 第24号 ページ: 147-156

    • 査読あり
  • [学会発表] 「言語景観による地域の活性化―大分県を事例として―」(Revitalization of Community by Linguistic landscape- A Case study in Oita Prefecture)2020

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 学会等名
      第五回アジア未来会議(AFC5)。渥美国際交流財団関口グローバル(SGRA)研究会が主催、フィリピンにて。
    • 国際学会
  • [学会発表] 「言語政策と言語経済―言語景観(モリンダワダグル族自治旗)を事例として」2019

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 学会等名
      「第四回国家言語戦略高級フォーラム」――ワークショップ・国際シンポジウム、中国言語戦略研究センター/南京大学文学院主催(中国教育部言語文字情報管理司による指導)。南京大学国際会議センターにて。
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 「日本における社会言語学とモンゴル学研究について」2019

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 学会等名
      中国・大連民族大学文法学院(民族史研究所)にて。
    • 招待講演
  • [学会発表] 「ダグル語チチハル方言の特徴について」2019

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 学会等名
      第17回国際都市言語学会(ULS17)にて口頭発表、国際都市言語学会/陝西師範大学共催。
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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