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2021 年度 実施状況報告書

中国内モンゴル自治区モリンダワ地域におけるダグル語の社会言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00608
研究機関大分大学

研究代表者

包 聯群  大分大学, 経済学部, 教授 (40455861)

研究分担者 呉人 徳司  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40302898)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードダグル語 / 危機言語 / 言語接触 / 言語変異 / 言語シフト / 混合言語 / コードスイッチング / 言語継承
研究実績の概要

2021年度にコロナの影響を受け、現地調査を実施することができなかった。そのため、2019年度に調査したデータの整理を行い、その成果の一部を論文集に掲載した(包2022)。
また、ウィチャット(WeChat)を通じて現地の関係者や話者に連絡を取り、現地のダグル語に関する動向、及びその使用現状を把握することができている。
さらに、詳細な調査項目を作成し、地元の関係者に依頼をし、代わりに調査をしてもらうことにした。物語をあわせて4本収集することができた。
2021年12月25日に「第十回 日中国際ワークショップ 現代中国における言語政策と言語継承-多言語の視点から 」(The 10th Japan-China Workshop Language Policy and Language Inheritance in Modern China: From a multilingual perspective)をハイブリットにて開催し、分担者も会議に参加した。代表者は言語接触の視点からダグル語の特徴を分析し、口頭発表を行った。また、口頭発表の一部を『現代中国における言語政策と言語継承』(第6巻、2022年3月)に収録した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナの影響を受け、現地入りできず、地元の専門家に依頼をし、物語などの録音と録画を収録してもらい、ある程度の調査を実施している。当初の予定よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

コロナの影響で年度末までに現地調査をどうしても実施できない場合、実施可能のプランを作成し、地元の関係者に依頼をし、詳細な調査項目を作成し、代わりに調査してもらうことにする。そして、資料の分析を行い、国際会議やワークショップを通じて研究成果を発信する。

次年度使用額が生じた理由

コロナの影響を受け、現地調査は実現できなかった。そのため、旅費の未使用額が生じた。もし年度末までに現地調査が実現できるなら調査を実施し、旅費として使用する。もし調査することができなければ、「今後の推進の研究の方策」で言及しているように、現地代替の調査を実行する際に、依頼者の旅費や人件費・データ収集費などに使用する予定であり、またワークショップを開催し、研究成果を発信する予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] 中国社会科学院/南京大学/中央民族大学(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      中国社会科学院/南京大学/中央民族大学
    • 他の機関数
      3
  • [雑誌論文] 中国における言語政策の近年の動向について2022

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 雑誌名

      『現代中国における言語政策と言語継承』(三元社)

      巻: 6 ページ: 92-111

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 言語接触の視点からみるモリンダワ地域のダグル語の特徴2022

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 雑誌名

      『現代中国における言語政策と言語継承』(三元社)

      巻: 6 ページ: 144-166

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 新型コロナウイルス初期における日本の言語景観(Linguistic Landscapes in Japan in the Early Days of COVID -19 Epidemic 新冠疫情初期的日本語言景観)2021

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 雑誌名

      『中国語言戦略』(CSSCI集刊)

      巻: Vol8(第1期) ページ: 39-46

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 「中国における言語政策の動向」2021

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 学会等名
      「第十回 日中国際ワークショップ 現代中国における言語政策と言語継承―多言語の視点から」、科学研究費補助金・基盤研究(B、C)による主催(オンライン)
    • 国際学会
  • [学会発表] 「満洲語とダグル語の言語接触事例」2021

    • 著者名/発表者名
      包聯群
    • 学会等名
      「第十回 日中国際ワークショップ 現代中国における言語政策と言語継承―多言語の視点から」、科学研究費補助金・基盤研究(B、C)による主催(オンライン)
    • 国際学会
  • [図書] 『現代中国における言語政策と言語継承(Language Policy and Language Inheritance in Modern China)』(第六巻)2022

    • 著者名/発表者名
      包聯群編著
    • 総ページ数
      211+12
    • 出版者
      三元社
    • ISBN
      978-4-88303-546-5
  • [学会・シンポジウム開催] 「第十回 日中国際ワークショップ 現代中国における言語政策と言語継承―多言語の視点から 」(科研費・基盤研究B、Cによる主催)2021

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公開日: 2022-12-28  

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