この研究では日本語の音韻に注目し、その情報量をもとに機能負担量(=重要度)を明らかにすることを目的とする。日本語のアクセントの型の数は、モーラ数(n)、語種等の情報がなければ、n+1型の数を予測する 。しかし、モーラ数、語種等の情報が分かれば、n+1型の数ではなく、共通日本語のアクセントの型の数が「二つの型」に集約されることが分かった(データから平板型と-3型 の二つの型が明らかになっている)。つまり、モーラ数、語種等の情報が日本語のアクセントの数を決める上で重要であるということである。また、語彙アクセントの情報は3世代を通じてそのまま継承されることはなく変化があるということがわかった。
|