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2019 年度 実施状況報告書

シソーラスの整備・拡張のための分類基準の作成と活用

研究課題

研究課題/領域番号 19K00655
研究機関大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

研究代表者

山崎 誠  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変化研究領域, 教授 (30182489)

研究分担者 加藤 祥  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, コーパス開発センター, プロジェクト非常勤研究員 (40623004)
浅原 正幸  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, コーパス開発センター, 教授 (80379528)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードシソーラス / 意味分類の基準 / 分類語彙表 / オープンデータ
研究実績の概要

本年度は,以下の2つを行った。
(1)分類基準の作成のための基礎作業を行った。『分類語彙表』の895の分類項目と『新明解類語辞典』の830の(意味)領域とをデータとし,3つの方法で両者の意味分類の関係を調査した。一つ目は,『分類語彙表』にある語が『新明解類語辞典』にも収録されているかどうかを調べた,一致率,二つ目は,『分類語彙表』のそれぞれの分類項目に対して,『新明解類語辞典』の中で最も多く共通する語がある領域との一致率(「部分一致率」),三つ目は,『分類語彙表』の分類項目にある見出し語が『新明解類語辞典』のいくつの領域に出現するか,その散らばり度合いを調べた。結果は,前2者では,体の類の一致率が高く,用の類の一致率が低い(したがって体の類の意味分類が安定している)ことが分かった。しかし,三つめの分野の散らばり度合いでは,逆に,体の類が高く(安定していない),用の類が相対的に低い(安定している)ことが分かった。これらの結果を受けて,体の類から分類基準の作成を始めるのが妥当と判断した。なお,調査結果は,「語彙研究」17(2020年3月)に掲載された。
(2)『分類語彙表』への新語,新用法の増補については,近年刊行された国語辞典から該当するものをピックアップした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新語,新用法についてデータを集めるところまでになり,具体的に増補すべき語の選定には至らなかったため。

今後の研究の推進方策

分類基準の作成については,『分類語彙表』と『新明解類語辞典』で所属語彙の一致率が赤い意味分野から順に進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

『新明解国語辞典』の使用料を別の費目から支出してもらえることになったため。及び,
新語・新用法の選定を作業者に依頼するための準備が整わなかったため。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 意味分類の客観性を探る―『分類語彙表増補改訂版』と『新明解類語辞典』との比較―2020

    • 著者名/発表者名
      山崎誠
    • 雑誌名

      語彙研究

      巻: 17 ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 分類語彙表番号を付与した『現代日本語書き言葉均衡コーパス』の書籍・新聞・雑誌データ2019

    • 著者名/発表者名
      加藤 祥, 浅原 正幸, 山崎 誠
    • 雑誌名

      日本語の研究

      巻: 15 ページ: 135-141

    • 査読あり
  • [学会発表] 意味分類の客観性を探る:『分類語彙表増補改訂版』と 『新明解類語辞典』との比較2019

    • 著者名/発表者名
      山崎誠
    • 学会等名
      2019 年語彙研究会大会
  • [学会発表] 実践医療用語の語構成要素への分割と意味ラベル付与の試み2019

    • 著者名/発表者名
      山崎誠
    • 学会等名
      言語資源活用ワークショップ2019
  • [図書] 語彙の原理―先人たちが切り開いた言葉の沃野―(シリーズ日本語の語彙1)2019

    • 著者名/発表者名
      石井正彦,佐藤武義,宮田公治,山崎誠ほか
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      朝倉書店
    • ISBN
      978-4-254-51661-6

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公開日: 2021-01-27  

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