研究実績の概要 |
最終年度として、研究発表の活動と、研究全般の総括を行なった。結果的には計画通りに遂行することができた。まず、2023年4月に福岡市で研究会を開催して、年度計画の確認と、研究活動の経過報告を行なった。 次に、研究成果の公表であるが、新型コロナの感染流行のために2022年度に実施できなかった海外での研究発表を主に行なった。代表者の福田と分担者の古川が、2023年8月に大韓民国ソウル市にある東国大学校で開催された第25回ソウル国際生成文法学会において共著でポスター発表(On the Genitive Subject and Right Peripheral Elements in Japanese)を行い、また、同年9月にドイツ国オスナブリュック大学で開催された学会「話題、焦点、主語」学会 (Topic, Focus, and Subject 23 (TFS 23)) において共著で口頭発表(Genitive Subjects and Case Marker Drop in Japanese)を行なった。さらに、分担者の中村が、2023年8月にギリシャ国アテネ大学で開催されたヨーロッパ言語学会(SLE)のワークショップにおいて口頭発表(Structural Positions and Focal Stress Dictate Functions and Interpretations of Japanese Manner Adverbs)を行なった。なお、代表者の福田は、2024年3月に熊本大学で開催された熊本言語学フォーラムにおいて口頭発表「英語の受動態の命令文:意味と形式」を行なった。 出版などを通しての研究成果公表は、代表者の福田と分担者の古川が共著の研究論文2件(On the Genitive Subject and Right Peripheral Elements in Japanese; Genitive Subjects and Case Marker Drop in Japanese) を出版し、分担者の中村が、共著の図書2件『ブックレット統語論・文法論概説』と『ブックレット英語学概説』を出版した。 年度末の2024年3月に福岡市で研究会を開催して、本研究事業全体の総括を行なった。
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