• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

名詞から動詞をつくるー事象統合による語彙創造のしくみ

研究課題

研究課題/領域番号 19K00679
研究機関大東文化大学

研究代表者

小野 尚之  大東文化大学, 外国語学部, 特任教授 (50214185)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワード語形成 / 形態論 / 語彙意味論
研究実績の概要

本研究は、名詞から動詞をつくるプロセスに事象統合(event integration)という意味の合成過程が広く関与することを実証的に明らかにすることを目的とする。名詞から動詞をつくるプロセスとは、名詞を基体とする接辞化、名詞から動詞への転換、さらに軽動詞構文までを含み、異なる言語現象でありながら、共通の原理が働いていることを示していきたい。本研究は、生成語彙意味論を理論的基盤とし、語彙の創造性を支える重要なしくみを、意味の共合成やタイプ強制といった観点から説明する。また、英語のみならず、日本語の分析によってもこの問題についての重要な示唆が得られることから、両言語の対照分析の観点から研 究を進めていく。 本年度は、これまでの研究成果を本にまとめるべく、原稿の執筆を進めた。原稿は2024年3月までに完成し、現在出版の準備を進めている。本の題名は、『形態論』となる予定で、今年の秋頃には出版予定である。本書では、英語と日本語の形態素の分析について、その多様なあり方を概観した上で、語彙的な意味や文法機能との関連で、動詞化や名詞化の問題を取り上げている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度(令和5年度)は、当初の予定では研究の最終年度であったが、コロナ禍の影響により成果の発表が制限されたため研究期間を延長した。しかし、研究の進展としては遅れはないので、今年度(2024年度)は、書籍の出版による成果発表を予定している。

今後の研究の推進方策

本研究の成果に基づき、今年度(2024年度)は書籍の出版による成果発表を予定している。原稿はすでに出版社に提出し、今後出版予定である。出版は翌年度になるかもしれないが、さらにもう一件、出版を予定している。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の影響により、成果発表の機会が制限されたため、予定通りに研究発表をすることができなかった。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi