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2023 年度 研究成果報告書

英語破格構文の歴史的発達と談話基盤性について―構文化の時間的・空間的拡がり―

研究課題

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研究課題/領域番号 19K00693
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02080:英語学関連
研究機関明治大学

研究代表者

柴崎 礼士郎  明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (50412854)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード談話分析 / 歴史言語学 / 構文化 / 文法化 / 語用論 / 談話標識 / 破格 / 定型性
研究成果の概要

本研究課題は英語破格構文の歴史的発達経緯を考察することを出発点とし、先行研究では看過されていた現象を分析してきた。破格構文の創発には談話レベルの情報連鎖が不可欠である。本研究課題では構文を談話レベルの複合現象と捉え、通時的考察により詳細な発達経緯を明らかにした。系統発生的に異なる日本語とディダ語(コートジボワール)の談話資料も精査し、近い談話機能を有する関連構文を複数の言語間で比較対照して研究を実施した。研究期間全体を通して、言語の系統発生を超えたところに潜在する人間に共通の認知的・談話機能的営みとその言語的顕在化を提示することができた。

自由記述の分野

英語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

英語破格構文は統語的に独立して文頭や文末に生起する場合が多く、談話/語用論標識と機能的に類似する部分がある。破格構文同士が融合して新たな破格構文を創発することからも、破格構文の談話基盤性を窺い知ることができる。個々の破格構文の歴史的考察から分かることは、破格構文にも統語的且つ談話機能的な共通部分が確認でき、広義には定型表現研究にもつながる点である。破格構文は歴史のある時点で独特な事例として創発するが、類推的に現れる関連表現とともに定型性を担うことも垣間見えてきた。近年、定型表現研究が現代語教育で注目を集めているため、破格から定型性へという歴史的側面の理解は重要であると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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