研究課題/領域番号 |
19K00699
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
佐々木 良造 静岡大学, 国際連携推進機構, 特任准教授 (50609956)
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研究分担者 |
香月 裕介 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (30758785)
鴈野 恵 筑紫女学園大学, 文学部, 准教授 (60713352)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 日本語多読 / Extensive Reading / 日本語多読の普及状況(国内) / 言語教育観 / 言語能力観 |
研究実績の概要 |
2020年度は、2019年度に実施した日本国内の日本語学校における多読の実施状況アンケート調査の集計を進め、調査結果をまとめていたが、新型コロナウイルス感染拡大により作業が中断されている。 実施状況調査に加え、多読実践者の態度の変容を探るための方法を検討した。多読を実践している、あるいはしようとしている日本語教師を対象としたインタビューから、多読の実施と教師の役割や態度の変容に関する質問項目を作成する予定であったが、インタビュー調査が実施できない状況であったため、上述の多読実施状況アンケートの自由記述から、多読の実践を通した態度の変容に関する記述をまとめているところである。 他方、研究分担者の鴈野が中心となり、ケースメソッドを取り入れて省察を促す手法の研究を進めており(鴈野・佐々木・香月(2020)『模擬授業におけるピア・フィードバックの分析―教員養成段階での省察を促す場づくりのために―」韓国日本語教育学会)、当初予定していた質問紙調査に加え、多読実践者の態度の変容についての調査として実施可能かどうか検討する。 2021年度は、多読実施状況アンケートの結果を口頭発表あるいは論文としてまとめ、本研究の中心的課題である多読の実践を通じた日本語教師の言語教育観・言語能力観の変容に関する調査を進める。新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、対面での調査が引き続き困難であることが予想されるため、オンラインビデオ会議システムを利用して調査を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大により、対面による調査の実施が困難となり、当初の研究実施計画に大幅な遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
まず、多読実施状況アンケートの結果をまとめ、調査協力機関へのフィードバックを早急に行う。2020年度に実施できなかったアンケート調査のフォローアップインタビューを通じて、多読の実践を通じた日本語教師の言語教育観・言語能力観の変容に関する質問紙調査の項目を作成する。 質問紙作成後は、予備調査・本調査と進めていく予定であるが、調査の実施が困難であることも予想されるため、研究期間の延長申請も視野に入れ、調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大により、当初予定していた研究発表等にかかる旅費の支出がなかったため、次年度使用額が生じた。次年度使用額は、今年度実施できなかった調査のための費用に充てる。
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