研究課題/領域番号 |
19K00711
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金 テイ実 九州大学, 留学生センター, 訪問研究員 (30733323)
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研究分担者 |
郭 俊海 九州大学, 留学生センター, 教授 (20377203)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 中国東北地方 / 日本帝国 / 鉄嶺安全農村 / 「満洲」移民 / 朝鮮人開拓民 / 東アジア / 鉄嶺日語学堂 / 教育 |
研究実績の概要 |
コロナ禍で史料調査などに影響はあったものの、長年にわたり日本、韓国、中国の文献資料の博捜に努め、日本語・中国語・ハングルで書かれた多くの新資料を発掘していることから、日本の外務省外交史料館文書や個人文書ほかの日本側資料、延辺朝鮮族自治州档案館、吉林省档案館、遼寧省図書館、瀋陽鉄路局図書館などに所蔵されている文書、さらに『朝鮮日報』などの資料、3カ国語で書かれた史料を駆使して立論を綿密に組み立てていた。また、現地調査、インタビュー調査などを行う過程で民間から収集された史料もあり、特に、鉄嶺安全農村が置かれた鉄嶺県友誼村の学校に90年前からの建物がそのまま使用され、写真史料と調査資料が保存されていることに辿り着き、現地の友人に頼みながら史料発掘などを行い、その一部をようやく入手できるようになった。まず、その研究成果を『中国東北地域と日本―鉄嶺安全農村の過去と現在―』として出版した。また、翻訳書『「満洲国」時期朝鮮開拓民研究』を出版した。最後に、日本・韓国・中国・アメリカ・カナダの研究者の研究成果をまとめて『東アジアとの対話ー国境を越えた知の集成』を出版した。
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