研究課題/領域番号 |
19K00721
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
札野 寛子 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (20229090)
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研究分担者 |
松下 達彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00255259)
大河原 尚 大東文化大学, 国際交流センター, 特任准教授 (70250024)
徳永 あかね 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (10360091)
鈴木 秀明 目白大学, 外国語学部, 准教授 (10583958)
ボイクマン 総子 (椙本総子) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50370995)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 日本語教育プログラム / 開発プロセス作業 / ヒアリング / 言語教育プログラム開発 |
研究実績の概要 |
2019年11月に、札野が、「対象言語教育プログラムを立ち上げるきっかけ」「全体概要プラン」「具体的な準備活動」などについての「想定される立ち上げプロセス例」と、実際のヒアリングで使用するExcel形式の「日本語教育プログラム立ち上げプロセスの記述シート ver. 1」を作成した。そして、これらを用いて、11月末、石川県N町生涯学習センターにて、N町教育委員会生涯学習課主事に、同町での日本語教室立ち上げの様子についてヒアリングを実施した。このプログラムを取り上げたきっかけは、札野が9月7日に東京で開催された文化庁日本語教育東京大会にて、氏の活動報告発表を聞く機会があったからである。 その後、このヒアリングをひとつのモデルとして今後の調査を進めていくために、12月21日に分担者らとZoomミーティングを開催し、ヒアリングの進め方やデータの記録・分析方法について協議した。 翌2020年2月19日および20日に徳永がある大学の海外拠点において新たに日本語教育プログラムを開発した教員へのヒアリングを2件行った。また、同じく2月20日に大河原が、N日本語学校の教員に対して、同校でのビジネス日本語コース立ち上げについてヒアリングを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ヒアリングを実施するのに適切な対象日本語教育機関を探し出し、関係者へコンタクトを取り、ヒアリングの段取りをする作業に予想以上の時間を取られたことが、予定した数(2年間で10~15件)の半数以下に留まっている理由である。加えて、今年度後半においては新型肺炎コロナ感染拡大による外出自粛の影響等により、対面でのヒアリング調査を実施することが困難であったことも要因の一つと考える。
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今後の研究の推進方策 |
当該年度終盤(2020年1月以降)の新型肺炎コロナ感染拡大による緊急事態宣言を受けて、ヒアリング調査も実施できなくなったため、予定数(2年間で10~15件)のヒアリング達成はかなり困難かと思われるが、関係者などの紹介などを得て、新年度に新たに6~7件の実施を目指す。すでに、とある日本語指導機関関係および国立大学でのとあるプログラム立ち上げについての調査の計画が進んでいる。また、新年度後半からは、2021年度にどこかの学会大会での発表などができることを目指して、それまでに収集した情報の分析を始め、日本語教育プログラム開発時のおおまかな作業プロセスの記述を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初ヒアリングを希望していた日本語教育機関などの連絡担当者を見つけるのに時間がかかったり、別の業務でヒアリングを行う時間的余裕がなかったりしたため、予定した数のヒアリングが実施できていない。また、移動の時間的余裕がないこともあって、遠隔地でのヒアリングよりも、近隣の機関でのヒアリングを優先して行っているため、必要となる旅費も予定よりかなり安価となったこともある。
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