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2023 年度 実績報告書

非ネイティブスピーカー志向の第二言語学習モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K00741
研究機関琉球大学

研究代表者

山元 淑乃  琉球大学, グローバル教育支援機構, 准教授 (50468071)

研究分担者 大谷 尚  名古屋経済大学, 人間生活科学部教育保育学科, 特任教授 (50128162)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードネイティブスピーカー志向 / 自己肯定感 / 質的研究 / SCAT
研究実績の概要

非ネイティブスピーカー志向の第二言語(外国語)学習について、インタビュー調査と分析を進め、その傾向と特徴、学習者の背景を探索した。研究当初から予測されていた以下の特徴:
(1)第二言語でのキャラクタを意図的に設定して演出し,それを省察する。(2)第二言語の文化に敬意を持ち,改まりと丁寧さを重視する。(3)言語に関わらず言葉を大切に,言葉の成り立ちを意識して構造を正確に使用する。(4)伝えたいメッセージを明確に持つ。
という特徴に加えて、本研究の成果により、
(5)母語(第一言語)での自己肯定感の保持とアイデンティティの確立
という要因がある可能性を指摘した。ネイティブスピーカー志向に陥る第二学習者には、第一言語で自己否定につながる経験を持ち、自己肯定感が低いケースが多くみられる。そのため第二言語で「別人」になることを無意識に希求し、そのことが「ネイティブスピーカーのように話したい」という強すぎる思いにつながることが、複数名のインタビューの質的分析により、明らかになりつつある。逆に、非ネイティブスピーカー志向の学習者には、自己肯定感の高いものや、過去に自己否定を引き起こす経験があっても、別の方法でそれを克服し、自己のアイデンティティを構築しているケースがみられた。
この分析を踏まえて、現在、博士論文の内容も合わせた著書を執筆中であり、今年度中に草稿を書き終える予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 移動する子どもによるキャラクタの獲得 ―日加米日と移動したヒロのライフストーリーより―2023

    • 著者名/発表者名
      山元淑乃
    • 雑誌名

      第二言語としての日本語の習得研究

      巻: 24 ページ: 104-120

    • 査読あり
  • [学会発表] 琉球大学の日本語教育と地域貢献 ―留学生×日本人学生×地域(西原町役場・高校生)の共修PBL2023

    • 著者名/発表者名
      山元淑乃
    • 学会等名
      日本語教育学会 九州・沖縄支部集会
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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