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2019 年度 実施状況報告書

小学校教員を対象としたWillingness to Communicateの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00759
研究機関岐阜大学

研究代表者

瀧沢 広人  岐阜大学, 教育学部, 准教授 (30824940)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードWTC / 小学校英語 / 教員
研究実績の概要

本研究の目的は、小学校教師の英語を用いてのコミュニケーションを図ろうとする意思(WTC)の程度を調査することにある。また、教師のWTCと担当している児童のWTCとの間に、何等かの相関があるかどうかも調査し、小学校教員の英語研修の内容を策定する際の参考資料となることをねらいとしている。
質問紙作成のために大学生(n=250)及び、小学校教員(n=20)に予備調査を実施した。大学生に行った結果では、例えば「列に並んでいるときに「外国人の友達に話しかける」と「見知らぬ人に話しかける」では、前者が肯定的な回答が6.9(10段階)であるところ、後者は1.9という結果となっている。これは先行研究の結果を支持するものであるが、話す相手によってコミュニケーションを図ろうとする意思に違いが出ることが確認された。また、本調査では、同じコミュニケーションを図ろうとする場合であっても、コミュニケーションを図る必要があるときとないときでは差がでるものと考え、同じ項目で「話す必要がある場合」と「話すかどうかは自由」という2つに答えてもらった。すると予想通り、話す必要がある場合は、コミュニケーションを図ろうとする気持ちが増えることがわかった。ここから言えることは、質問紙を作成する際に、話す必要があるか自由であるかを考慮に入れることは必要であるかどうか悩んでいるところである。
教員に対する調査では、先行研究の調査に準じて行ったことから、質問の信頼性もクロンバックαの数値で、国際的志向性(0.84)、WTC(0.88)、不安(0.82)、外向性(0.84)、学習意欲(0.84)、能力(0.94)と設問の内的整合性はとれていることが確認できている。しかしながら、ここでの悩みは、設問数が70項目ほどあり、調査時間は10分程度で終わるものではあるが、紙面を見た時に調査内容が多く感じ、精選したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

大学生及び小学校教員への予備調査の結果から、質問紙の内容については、信頼性も確認でき、この調査で十分実施可能と考える。よって、概ね順調に研究が進んでいると考える。しかしながら、質問紙を再度見直したい点もあり、今後さらに予備調査を実施しながら、小学校教員の実態がより正確につかめるよう改善を図っていきたい。

今後の研究の推進方策

今後は、WTCの先行研究をさらに精査し、コミュニケーションを図ろうとする意思について、調査用紙の作成、確定後の予備調査等を重ね、質問紙の改良を行った上で、質問紙の完成版を確定する(4月~10月)。
その後、小学校と連携を図り、調査依頼を実施し、小学校教員へのアンケート調査を行う(2021.1月)。データを分析し、小学校教員のWTCの傾向を探る。同時に、児童へのWTC調を行い、相関を見る。
最終年度には、全国の自治体で開催されている小学校教員研修の研修内容をWTCの観点で検討を行い、教員研修への教育的示唆を残したいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

年度末になり、ちょうど残金が0になる必要品を購入することができなかったため。

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公開日: 2021-01-27  

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