研究課題/領域番号 |
19K00762
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
中山 晃 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 教授 (70364495)
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研究分担者 |
吉田 広毅 関東学院大学, 国際文化学部, 教授 (40350897)
三浦 優生 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (40612320)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 外国語教育 / 小学校 / ルーブリック / 評価・測定 |
研究実績の概要 |
研究計画3年目(令和3年度)の研究目標は、前年度から作業を開始したプログラミングによる、オリジナルの評価システム(ICTを活用した英語のパフォーマンス評価ルーブリック)の開発であった。令和3年度も新型感染症コロナウイルス感染拡大防止による様々な制約により、研究協力校である小学校での授業参観及びパフォーマンス評価の実施は困難となったが、開発途中のトライアル版を学会で発表することができたため、評価者視点の様々な知見を得ることができた。学会発表では、英語によるパフォーマンス(特に発話、発表をしている際の児童・生徒のふるまい)を評価する際のしぐさやジェスチャーと言った非言語的な要素の評価も重要であるなど、評価項目の追加・改善案を含め、使用方法についても、フロアーの先生方と意見交換することができた。当該年度の後半では、そうした修正案のみならず操作画面のアップデート案(具体的には、児童・生徒の情報を別途用意してある表計算ソフトのファイルから呼び出す際の操作画面の修正と、各評価項目にあらかじめ設定されている下位項目を追加、更新するための機能の追加、プログラムのアプリケーション化)を基に、プログラムの改修・アップデート作業を行った。この作業については、当初の計画通り、学生補助員(アルバイト)を雇い、年度内に完成版を作成することができた。なお、合理的配慮事項など、児童・生徒の個人特性を考慮した評価項目については、オプションで、その実情に応じた形で追加できるように、さらなる改修が必要であることも分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
パソコン上で使用できるルーブリック評価表(プログラム)が完成するなど、予定通り順調に進んでいるが、新型感染症コロナウイルスの影響により、児童・生徒の様子を直接観察するなどの授業参観がかなわなかったため、その点を考慮し、(2)とした。
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今後の研究の推進方策 |
研究4年目(令和4年度)においても、まだ、年度当初より新型感染症コロナウイルスの影響により、研究協力校での授業参観など、人(外部)との接触が懸念される計画については、実施が困難であることが予想されるので、研究協力者には、オンラインでの会議の他、授業をタブレット端末等で撮影してもらい、動画データでの授業参観を検討するなど、リモートで研究活動が効果的に推進できる方法を考えたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
一昨年度からの新型感染症コロナウイルスの影響により、国内外の学会がオンライン開催となり、旅費を使用することができなかったため。なお、今後、その影響が収束し、各種研究集会が現地・対面で開催されるようになった場合には、助成金を使用して、参加する計画である。
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