研究課題/領域番号 |
19K00766
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
加藤 千博 横浜市立大学, 国際教養学部(教養学系), 准教授 (20638233)
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研究分担者 |
前川 浩子 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (10434474)
工藤 泰三 名古屋学院大学, 国際文化学部, 講師 (60734209)
田島 祐規子 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 教授 (70377117)
村上 嘉代子 (平野嘉代子) 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (90424895)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 英語教育 / 英語基礎力測定 / EMI / CLIL / Web教材 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、大学初年次生対象の英語授業と大学2、3年次生対象の英語による専門科目(EMI)をスムーズに結びつけるための英語カリキュラムを構築し、そのために有用となるWeb教材を開発することである。英語を媒介とする専門科目(EMI)への需要が増加する一方で、受講者の英語力がその科目を理解するに足りていない状況が生じている。そのような状況は、英語授業で獲得した語学力と英語による専門科目を受講するために必要とされる語学力にギャップが生じていることに起因する。そこで本研究では、このギャップを埋めるためにはどのような英語カリキュラムが有効であるかを、内容言語統合型学習(CLIL)の教授法を参考にしながら明らかにする。本研究では、我々の開発した「英語基礎力自己診断ツール」を利用して、英語による専門科目を受講しようとする学生側の英語力、モチベーション、学ぼうとする専門領域に必要な英語力を分析することが特徴的である。 本年度は初めに、研究のプラットホームとして使用予定のRLGテスト(R:リーディング語彙、L:リスニング語彙、G:基礎文法)と呼ばれる英語基礎力測定テストの信頼性を検証した。次に、内容統合型学習(CLIL)の理論を学び、その実践例と教材を調査した。CLILの理論研究の第一人者であるメルボルン大学のRussell Cross氏からCLILの理論について学び、同時にオーストラリアにおけるCLIL研究の動向と教育実践の導入例に関して情報提供を受けた。また、CLILの理論に基づき英語と日本語のバイリンガル教育を実施しているハンチングデール小学校を訪問し、授業参観を通じてCLILの実践例を学び、日本の英語教育におけるCLIL導入の方法論について検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新JACET8000に合うように改定を行ったRテストとLテストを用いて、RLGテスト(英語基礎力測定テスト)の信頼性を検証することができた。オーストラリアでの調査では、CLILを実践する小学校の授業見学から、教授方法と教材を学ぶことができた。またCLILの理論と実践を提唱する第一人者から直接教えを受けることができた。よって当初の予定どおり研究を遂行できたといえる。
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今後の研究の推進方策 |
2年目に予定している研究は、英語による専門科目(EMI)クラスで必要とされる英語力の調査である。その際には学習者のRLGテストデータの分析とEMIクラスの実態調査が不可欠であるが、コロナ禍に見舞われた現況では、RLGテストの実施とEMIクラスの調査を実施するのは困難である。そこでこれまで実施していたマークシートによるRLGテストをWeb版のRLGテストに代えてデータの集積をはかる。同時にEMIクラスの実態調査を延期して、EMIクラス用の教材の調査を先に行うこととする。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は海外での調査に重点を置いたため、国内での調査を行うことができなかった。その結果、そのために計上していた旅費と物品費を使用しなかった。次年度にその研究を持ちこすことにする。
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