研究課題/領域番号 |
19K00770
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
長田 恵理 國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (40581690)
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研究分担者 |
物井 尚子 (山賀尚子) 千葉大学, 教育学部, 教授 (70350527)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 省察 / 教師教育 |
研究実績の概要 |
期間の延長2年目にあたる2022年度は、JPOSTLエレメンタリーを使用して得られた学生の省察データを分析した結果について、9月15日~17日ウイーン大学で開催されたSecond Language Teacher Education: Challenges and New Horizonsにて、口頭発表を行った。この際、JPOSTLの土台となっているEPOSTL発祥の地であるヨーロッパにおいてEPOSTLは認知はされているようだが、実際に使用している大学教員は多くはないと感じた。発表の聴衆の一人(オーストリア)が丁寧に使用しているようであったが、すべての項目を使ってはいないとのことで、使用方法には最高の余地があると感じた。また、これは実際に使用しての授業実践から見えてきたことであるが、省察は一度だけでは学生が自身の成長をとらえられないと考え、当該年度においては同じ項目について2度省察を行うとともに項目の選択理由も記入させた。このデータの分析をし、今後、学会等で発表したいと考えている。 2021年度に海外の学会(AILA)で発表した内容についてCall for chapterに応募し、採択されたので、共同執筆した。 2022年度はやっと研究対象教育現場である小学校に入ることができたが、自立学習としては「個別最適な学び」が注目されているため、今後、より多くの授業を観察し、自立学習の点からどのような実践がなされているのかをフィールドワーク的に見ることを考えたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
主に、他の職務の負担が大きく、研究に割く時間が思うように取れていない。状況としては、小学校教育現場との連携が始まったばかりであるため。
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今後の研究の推進方策 |
以下のことを考えている(1)小学校現場でのフィールドワークを実施する(2)教科書分析が思うようにできていないので今年度は早急に取り組み、教師教育に取り入れる (3)児童の自律的学習に注目させながら省察をさせる。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会への参加については交通費が大きすぎて科研費から支払えなかったため自費とした。宿泊費については勤務大学の補助を得た。その結果、前年度より引き継いでいる科研費を使う機会がなかった。
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